元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1392回
なぜ気功が「デトックス(解毒)」か?

スローヘルス延命学の基本は
「1に食事、2に気功・・・薬は最後」といった、
日本人らしい「養生の知恵」にある――、
玄米菜食が見直されている――、という話の続きです。

「食べたら出す」・・・玄米菜食こそ
いま流行のダイエットや便秘解消のキーワード=
デトックス(解毒)の最適食事法だという話をしてきましたが、
気功もデトックスによる養生法なのです。

延命力を高める効果的な方法ですから、
身近に出来る気功応用法についても解説しておきましょう。
「気功とは、呼吸、姿勢、意識のコントロールによって
自然治癒力を引き上げ、
病気の人は治癒へ、健康な人はより健康に導く技術です。
太極拳も気功も中国で生まれた心身の調整技法です。
気功という名称は、50年代に使われだした新しいものですが、
広い範囲を包括した概念なので、
太極拳も気功に含まれます」
(帯津三敬塾クリニックのホームページより抜粋)

帯津良一医師・編著の近刊
「がんを治す 在宅療法大事典」(二見書房)には、
退院後、患者と家族が協力して出来る
ホリスティックな養生の知恵=
攻めの養生法がぎっしりと満載されていますが、
その中で、とくに多くのページを割いているのが気功のページ。
北京留学で気功を体得した
針灸師の鵜沼宏樹さんが、
家庭で出来る「はり灸・実践法」のほかに、
「生命場を整える気功」について書いておられます。

「漢代の名医で医聖と称される張仲景は、
その著書『金匱要略』のなかで、
つぎのように述べています。
『四肢が重くて滞っていると感じられたなら、
すぐに導引吐納、針灸、膏薬、按摩などを用いて、
九竅(五感に関係する七つの穴プラス大小便の穴二つ)が
閉塞しないようにしなければならない』
このなかの導引吐納はいうまでもなく、
気功の古い呼び方です」

「そもそも気功という名称が、
いまのように使われはじめたのは、
近年になってからのことです。
1950年代に劉貴珍という人が、
医療、武術、宗教などさまざまな流れをくむ
心身調整技法を「気功」という名称でひとつに括り、
その気功を中心に据えた医療活動を展開しはじめました。
そして、その活動が国の衛生部(厚労省に相当する)に
だんだんと評価されてくるにしたがい、
広く一般に認知されるようになりました。(略)
これをもっと簡単にいうと「理論的には中国の伝統を継承し、
常に体と心と呼吸という三つの要素を念頭に置いて行なう、
健康を目的としたトレーニング法が気功だ」
というわけです。

いま風に解釈すれば、
気功導引によって深い部分の気の通り=
気循環をよくするわけですから、
まさにデトックス呼吸法といえましょう。


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2006年6月19日(月)

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