第1367回
希望こそ良薬!あきらめは毒薬!
前回、がん対策基本法案が
欧米モノマネ式の絵に書いた餅のようなものだ・・・と
僕の感想を書いてしまいました。
もちろん、患者があまり、
ニヒルリスティックな意見を吐くのはよくありません。
いや、だからこそ、
こうした不透明な長寿難病時代を生き抜くためには、
ますます「スローヘルスな患者学」を持って、
一人一人が「いのちを掴んでいく」時代であると、
僕は声を大にして申し上げたいわけです。
先日、香港に本社のある
「アジア・ウイークリー」(亜州週刊)という
週刊誌の記者が取材に参りまして、
「関根さんが足掛け8年、延命してきたガン闘病法の
基本の理念を教えてください」と質問してきたので、
「ただ拡大手術や大量抗ガン剤に苦しむのではなく、
食事とか漢方も併用して、心身の体質をしなやかに変える、
ホリスティックな治療の組み合わせが延命の秘訣だ。
”ゆったり、いきいきで過ごすスローヘルス”が
僕の闘病法の基本です」と答えておきました。
ただ、ちょっと、わかりにくそうでしたので、
こうも答えおきました。
「希望こそ良薬! あきらめは毒薬!」と。
この記者氏も、にっこり笑っていましたから
ぼくのスローヘルス患者学の本意が分かってくれたようでした。
まさに、ガンはあきらめたら負け!です。
最新治療薬を高い料金で捜し求めることも大切ですが、
日常の心身のエネルギーを高めるような「よい環境場」に
わが身を置いておく「心がけ」が最大の良薬なんです。
このコラムではなんども書いていますが、
この「生命場のエネルギーを高める」
「日々、希望の小爆発を起こそう」・・・
これがガンに負けない秘訣だというのが
僕の主治医であり、ホリスティック医学の先駆けである
帯津良一博士の持論です。
さて、帯津先生といえば、
いま発売中の季刊「いのちの手帖」の監修者であり、
僕たちスローヘルス研究会の最高顧問でありますが、
この雑誌も、お陰さまで売り切れましたので増刷しました。
「いつも貴誌をハンドバックに忍ばせて、
お守りとして持って歩いています」
「こころの建て直しがいかに大切か?
こうしたことを書いてくれる雑誌がないので、
これからも続けて読ませていただきます」
多くの読者のみなさんからも
いろいろ感想の手紙やメールをいただきました。
有難うございます。
ところで、スローヘルスな闘病法で、
1年、5年、10年、15年延命している患者さんの
こころのエッセイへの共鳴はもちろんですが、
この雑誌の巻末に大特集した
帯津医師と中国漢方の第一人者である
王振国医師の「もうひとつある ガンの治し方革命」という
6時間の対談大特集の反響もすごいものでした。
帯津医師は世界でも有名なホリスティック医学の理論家であり
実践者ですが、王振国医師もこの四半世紀にわたって、
天仙液という漢方複合薬の開発に専念し、
また、中国の3つの病院で、多くの患者を診ている方です。
この対談には、いわゆる西洋医学一辺倒の
大病院のマニュアル医師からは聞くことが出来ない、
古くて、そして最も新しいホリスティックなガン治療について、
その基本理念が分かりやすく語られているからです。
すでに、お読みになった読者は多いと思いますが、
明日から、改めて、もうひとつある
「これからの治療のあり方」のについて、
再録して見たいと思います。
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