元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1311回
海藻「あかもく」って何?

“あかもく”という海藻が
いま注目されているというので、
友人に紹介されたインターネットサイトの
「岩手あかもく生産協同組合」
http://akamoku.hp.infoseek.co.jp/から
メカブやモズクに似た、その海藻を注文してみた話の続きです。

もちろん、こうしたヘルシー・フードは
よく、テレビのワイド番組の司会者が、
やれフコイダンが多い、カロチンが多い、
だから○○ガンに効く・・・などと大騒ぎしますが、
ガンの患者を長年やっていれば、
大抵の人が、一発で効く薬や食品など
ありえないことくらい分かっています。

ただ、ガンに罹らない、ガンの再発を防ぐ近道は、
やたらと化学薬やメスに頼るのではなく、
日ごろから、ガンに負けない体質を作ることも
方策だとわかってきますから、
多くの患者が、だんだんと、
自然な食材、無添加、減農薬の食品を求めて、
“からだを酸化させない”、
また、“からだに毒素をためない”ように
努力するものなのですね。

ま、それはともあれ、
お味噌汁の具にいれたり、
麺類に入れて一緒に食べると、
“あかもく”のしゃきしゃきとした食感がよく、
美味しいものでした。
説明書を読むと、やはり以下のようなことが書かれています。

「三陸あかもくは、ミネラル・食物繊維・
 カルシウム・ビタミンK・鉄分などを多く含みます。
 カルシウムがワカメ・モズクの110%、
 カロチンがワカメ・モズクの5倍!」

「あかもくとは、褐藻類に属しワカメ、
 メカブ、モズク、ヒジキの仲間です。
 気泡を持ち水中に立ち上がるように育ち、
 長いものは8mにも達することからも、
 その強い生命力を感じさせます。
 日本では大和の時代から食されており、
 「玉藻」と万葉集にも詠まれ、当時の「美」の代名詞でした」

さっそく、名古屋の近くに入院し、
抗ガン剤治療を受けている友人の見舞いにと、
「なるべく、いい食材を食べて、
 免疫力をアップしておこうね」と
この“あかもく”を持っていきました。
結構、食欲もあるというので、
きっと、味噌汁を作ってもらって食べているはずです。

さらに、たまたま、この病院の近くの町で
玄米菜食を励行してスローヘルスに暮らしている
大学時代の先輩夫妻にも久しぶりに会いましたので、
やはり“あかもく”をお土産に挙げました。

先日、その先輩の奥さんからお礼のメールが来ました。
「ギバサ、懐かしかったです。
 ギバサは、子供のころからよくご飯にかけて食べていました。
 梅酢と醤油味、味噌味と、毎日毎日お膳に付いていました。
 それこそ40年ぶりの味でした。感謝です。」

なんと、その奥さんの実家が秋田だそうで、
東北の方では、この海藻あかもくは“ギバサ”と呼ばれて、
「昔は緑の野菜が少なかった冬、
 海でとれる緑の野菜として料理に彩りを添え、
 また栄養の面でも貴重な食べ物でした」
というのです。
スローヘルス研究会って、難しいガン治療の話もしますが、
こうした日本古来のしなやかな「食の知恵」を
交換する集まりでもあるのです。


←前回記事へ

2006年3月30日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ