第1260回
「医食財」と中国株投資
“元気にときめいて生きる”ための3原則は、
「衣食住」より「医食財」にある――と前に書きました。
この「医食財」というキーワードは、
僕が3年前に
「こうすれば 50歳から 病気知らず」(廣済堂出版)
という本を書いたときに発案したものです。
健康本やガンの本というと、
どうも奇麗ごとの話が多いものです。
医と食の心得を書いたものはたくさん出ていますが、
「財」について触れたものはほとんどありません。
この本では、「医」「食」と同じで、
これからの錯綜する社会を元気に長生きするためには
「『財』の発想を変えよう」「若さに投資せよ」
「その有力な国際分散投資のひとつが成長中国株だ」
というものです。
「ガンの患者のくせに欲の皮の突っ張ったヤツだ」
と思われたのでしょうか?
いま、この「こうすれば 50歳から 病気知らず」という本、
あまり書店には並んでいませんが、
面白いことに、
健康食品関連の売り場では隠れたベストセラーなのです。
とくに熟年を迎えた女性の方が愛読してくれているようで、
たとえば日本CI協会の書籍売り場などから、
よく注文が来ますから、
本の流通もずいぶん変わってきているわけです。
興味ある方は、
アマゾンのインターネット通販なら手に入りますから、
ぜひ、読んで、「医食」だけでなく、
「財」もしっかり豊かに設計して、
いのちを掴む、いや「元気に長生き」の参考にしてください。
ところで、先日のライブドアの市場撹乱事件のとき、
テレビのキャスターが
「これで個人投資家が
安心して株式投資が出来なくなりましたね」
などと、したり顔で論評しているのには、
僕はいささか呆れてしまいました。
まえにも書きましたが、
インターネットもデイトレードも体験していない、
テレビキャスターや評論家、さらに老体の政治家、財界人が、
「カネだけがすべてという考え方はけしからん」などと、
テレビ画面からコメントしておりましたが、
日本人はそれほど“愚か”ではない・・・と僕は思っています。
誰しもが“噴飯もの”として聞いていたことでしょう。
たとえば、ガンからの延命を果たせば果たすほど、
お金の心配がついて回ることは、
多くの患者と家族のみなさんが熟知していることです。
この「長寿難病時代」とは、医療費負担増、
介護負担増・・・「長期増税時代」でもあります。
たとえば、ガンの未承認治療=重粒子治療などを受ければ
入院費込みで400万円もかかります。
さらに高額医療費還付の比率もどんどん悪くなります。
「上有政策 下有対策」という古来の諺が、
いまほど一人一人の人生設計に問われている時代はないでしょう。
「財」に限りませんが、「医」にしても「食」にしても、
この複層化する世界丸ごとの市場経済の中で、
庶民一人一人が「先行きに安心できないことが分かった」上で、
ライフスタイルの形成に腐心していることは常識です。
もちろん「子羊を狙う狼」はたくさんいますし、
株式投資をやりたくない人は、やらない選択も自由です。
しかし、このグローバル・ファイナンス、
インターネット・ファイナンスの時代に、
ただ山に篭って養生瞑想しているわけにはいかないでしょう。
これからは医食財の「リスクとリターン」に細心の注意を払う――、
これが「元気で長生き」=長寿難病時代の賢い心得だと
あえて、僕は考えているわけです。
日本の新興株市場より勢いのある
「若さに投資!」=中国・香港株式市場も、
石油金鉱株から不動産デベロッパー株まで、
旧正月まえから急騰。
バブルというより、成長の第二ステップに入ったと僕は思います。
4月、中国株の決算発表期までが
さらなる「財」のチャンスだと、僕は考えています。
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