元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1153回
続・人工肛門はイヤ!

夕刊紙「東京スポーツ」
「スローヘルス最前線報告−ゆったり治療で生き残れ」
というコラムを日刊連載した
《第9回 人工肛門はイヤ!「切られ損」をまぬかれた奥さん》
の章の抜粋の続きです

          *

しかし、ポリープやガンが
大腸カルチノイドのように
粘膜下層に浸潤している場合でも、
ごく浅い部分にとどまっていれば
内視鏡手術が可能なのです。

先端からスネアーとよばれる
細い針金状の輪を伸ばし、
この輪をポリープや腫瘍の突起部分にひっかけ、
スネアーに高周波電流を流して
切り取ることもできます。

手術の傷口が小さくて済む
腹腔(ふっくう)鏡手術を施す病院も
結腸で8割、直腸で6割を超えた、
また、下部直腸ガンでも肛門を切らずに残す
肛門括約筋温存手術も
できることがわかったというのです。
この奥さんの場合は、
内視鏡手術は無理でしたが、
肛門から7センチのところに腫瘍が
あったことが幸いしました。

たまたま、夫が所属している
ゴルフクラブのコンペで知り合った
メンバーのひとりが、
都内のN病院の外科部長で、
大腸ガンの権威だったというのです。
人間の縁、命の絆って、
どこでどう繋がるかわかりませんね。

その医師は、
「粘膜下といっても、患部腫瘍が5ミリで肛門から
 7センチのところですから、開腹切除したり、
 人工肛門にするヘビーな手術をすることはありません」
といって、肛門から腸を引き出して、
腫瘍の部分を切り取るダメージの少ない治療を
施してくれたというのです。

あせらない、あわてない、あきらめない・・・
まさにゆったり治療探しの賜物でした。


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2005年10月23日(日)

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