第1128回
香港風水事情(5)
香港・中国と上手く付き合うには、
風水を知るべし・・・という話の続きです。
香港で「風水」を体験するには、
現地で「風水グッズ」を買ってみることのほかに、
「風水ゾーン」を巡ってみるのも大切でしょう。
●香港最大の道教寺院・黄大仙(ウォンタイシン)
最も広く信仰されている
香港最大の道教寺院が黄大仙(ウォンタイシン)です。
境内の入り口の脇には
占い師の店がずらりと並び、
風水はもちろん、おみくじ、手相、
姓名判断など様々な占いが体験できます。
簡単な占いは、筮竹(ぜいちく)を借り、
本殿に向かってひざまづいて礼をし、
その筮竹を振ります。
出てきた一本の竹に書かれている番号を控え、
占いアーケードへいって占い師さんに
伺いを立てる仕組みです。
ただし、広東語か北京語が主で
日本語や英語が通じる人が少ないので、
現地の友人か、通訳がいればベターです。
交通アクセスは、
九龍サイドのMTR(地下鉄)黄大仙駅で下車、
B2番出口に出るとすぐ入り口。
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香港最大の道教寺院・黄大仙(ウォンタイシン)
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●ハイアットリージェンシー香港
香港の名門ホテル・ペニンシュラホテルの外観は
典型的な風水建築として有名ですが、
いろいろなホテルの風水仕掛けを
見て歩くのも旅の楽しみの一つとなります。
ハイアットリージェンシー香港では、
ドアや家具類も地霊、悪霊を
害さないように考慮されて配置されたといいます。
このホテルのホームページには、
専属の風水師が1階のロビーに常駐して、
風水の家具を配置など、
風水相談コーナーが用意されていることが
告知されていました。
●インターコンチネンタル香港
このホテルの正面玄関の方位と噴水が
「蔵風聚水」の原則に則った、
まさに風水仕掛けとなっています。
九龍と呼ばれる九頭の龍のエネルギー(龍脈)が
山から港へと通り抜けるように、
ガラス張りのドアや吹き抜けのガラス窓で出来ており、
玄関正面の噴水で、
生気やお金を集めるように設計されています。
ちなみに、風水では水はお金を集めるといわれ、
レセプションがロビーの中央にあるのも、
龍がお金を落としていってくれると
願ってのことだそうです。
このホテルのホームページでも、
風水学を取り入れたスパ「I-Spa」のPRが載っています。
金属の彫刻や金魚鉢、植物、書道、音楽など、
風水に必要な5要素をバランスよく取り入れて、
日本の緑茶や生姜を使ったピーリング、
中国式指圧、インドのアーユルベーダ式のマッサージ、
東洋式の頭のマッサージなどのサービスもあるようです。
とにかく、香港の町並み全体が
風水の仕掛けに満ちているわけで、
この中国4000年の伝統風習の仕組みを知れば、
中国人との付き合い方も、
中国ビジネス、中国投資の深奥が
分かってくるというものです。
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