元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第918回
「ガンと共生する」

よく「ガンと闘う」のではなく、
「ガンと折り合う」、
「ガンと共生する」ことが
賢い延命法、克服法であるといわれます。
僕の7年間の体験でも、この考え方には賛成です。

というのは、
もう何年もガンと付き合っている患者さんなら、
ちょっとした心身のストレスや、
生活のリズムの乱れが、
変調や再発、転移の引き金になることを
うすうす分かってくるからです。

大学病院の外科医に
「切れば完治します。
 退院後はお酒でも仕事でもバリバリやっていいですよ」
などといわれて、これを真に受けて、
退院数ヵ月後にガンが再発、転移。
おまけにさらに強い抗ガン剤の治験薬を入れられたり、
合併症の手術を受けさせられたりして、
一気に免疫力を下げて、
「ガンに負けてしまう」というケースが多いものです。

ガンと折り合うヒケツは、
早期発見、早期検査だけではありません。
まえにも書きましたように、
日ごろから
ガンに負けない体質を作る食養生を心がけたり、
冷えや寒さに負けない手当てをしたり、
即効性はなくても、
漢方薬やサプリメントで、
免疫力を高めておくことに、
期待と時間とお金を惜しんではならないのです。

また、ガンに打ち克つヒケツの大半は、
「心」の持ち方にあると思います。
人間弱いものですから、
痛みや不安を持つだけで人生が陰隠滅滅となります。
より心身にダメージの少ない治療を受けることは
日々の気分を明るくさせ、
人生に希望を湧かせてくれるものなのです。

このコラムでは何度も書いておりますが、
これからのガン治療は、
「からだ、こころ、いのち」のトータルケアの時代を
迎えております。
こうした治療の考え方を、
統合医療、ホリスティック医療などと呼びますが、
現実の大病院ではどうでしょう?
ほとんどが、外科医による
からだ=臓器切断治療に終始しているわけです。
人間は機械と同じではありません。

いのちについて、冷静に眺めれば、
もはやガン医療そのものに問題があるわけです。
しかし、近代100年で培われた、
手術至上主義の医療システムを変えるには
まだまだ数十年を要するでしょう。

でも、いのちを助かりたいと思うならば、
患者はここであきらめてはいけません。
医師サイド、医療システムの改革に時間がかかるとすれば、
患者サイドから先手を打って、
「からだ、こころ、いのち」の
トータルケアによる
「治療設計」の組み立てを工夫すべきなのです。
僕をはじめ、こうした統合医療の考え方で、
「ガンと共生」して、
うまく延命している患者は結構、増えてきているのです。
ここが
「納得できる治療をつかめるか?
 悔いのない人生をつかめるか?」の分かれ道となります。


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2005年3月2日(水)

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