第888回
漢方薬・天仙液も科学的に検証
日、中、台、米の先駆的な統合医療医師が集まって、
中国医学のサイドの研究から発信された
「ガン統合医療」国際セミナーの話の続きです。
この国際セミナーが
中国医学サイドから研究報告され、
新たなる統合医療への提案がなされたといっても、
一般的にはどうとられるでしょうか?
中国医学・漢方薬といっても、
その治療検証は非科学的というか、
直感的な手法の多いものでした。
「いかがわしい療法だ」
「科学的な立証性の薄い療法だ」と
一般には受け止める人は多いのではないでしょうか?
この国際セミナーの漢方薬の検証材料として、
メインに取り上げられた
漢方複合薬「天仙液」にしても、
いまだ日本など国によっては
公認されていない漢方複合薬であることも実態です。
しかし、この「ガン統合医療」国際セミナーには
特筆すべきことがありました。
中国など18カ国で使用されている
漢方複合薬の天仙液については、
その開発者で
中国「通化長白山薬物研究所」所長・王振國医師の
33年にわたる開発報告だけでなく、
台湾大学の免疫学博士・孫安迪助教授の
5年間にわたる「ヒトとマウスの実験分析」、
さらに米国のフロリダ統合医療大学の
講師・ダニエル・G・クラーク博士の
最新の治療成果報告がなされ
この二人の医師によって、
その成分構造要素と複合効果作用が、
より科学的に、明らかにされたからです。
また、「免疫調整能力」のみならず、
「ガン細胞のアポトーシス(自殺死)誘発」
「ガン細胞の殺傷能力」といった驚くべき作用が、
科学的に分析されたことによって、
世界のメディアからも注目を集めました。
もちろん、
このコラムの読者ならご存知のように、
僕自身が一介のジャーナリストとして、
こうしたガン治療革命=
統合医療の発想に共鳴しているだけでなく、
現実に一人のガン患者として、
抗ガン剤と放射線という西洋医学の治療に加えて、
この漢方複合薬・天仙液などを7年間併用して生還したという、
いわゆる中西医結合治療=
統合医療の実体験を持っておりましたから、
「漢方薬が科学的に証明され、
ガン統合医療のトリガー(引き金)になるだろう」という
報告と提案には、
興味津々で聴講しました。
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