元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第882回
「愛とは同じ方向を見つめること」

1月12日に開かれた、
スローヘルス新年懇親会の報告の続きです
特別講師の帯津良一医師の年頭講話は
演題の「ガンはあきらめてはいけない」というものから、
いかに「人生の生死を考えるか」という
大切な問題におよび、
出席者へ温かい「命のメッセージ」が
いくつか送られましたので、
このコラムでも少し紹介しておきましょう。

ちょうど、
「がんに打ち克つ いのちの手帖」
(帯津良一・監修 関根進・著)の
出版記念も兼ねておりましたので、
本の話から講話が始まりました。

すでに読んだ人はお分かりのとおり、
この「いのちの手帖」という本には、
病院で始まる
診察、検査、治療の分かりやすい心構えや、
受診、闘病の自己管理式の
記録メモ帳がついているだけでなく、
各所に、
生きる勇気を奮い立たせる先人たちの金言が
ちりばめられた構成になっております。

「寝床につく時に、
 翌朝起きることを楽しみにしている人間は幸福である」
                 (ヒルティ)

「青春時代にさまざまな愚かさを持たなかった人間は
 中年になってなんらの力も持たないだろう」
                 (モルチモア・コリンズ)

「悩みをつきぬけて歓喜に到れ」
                 (ベートーベン)

こうした、命のエネルギーを高める
先人たちの名言を、
日ごと夜ごとに読んでいただいて、
希望を見出す――、
これが、自分に納得のいく人生を掴む
「あきらめないガン養生」の
大切な原点だと提案したわけです。

帯津医師は、こうした希望の名言の中でも
とくにサンテクジュベリの
「愛はお互いに見つめあうことではなく、
 ともに同じ方向を見つめることである」

という言葉が好きだという話から始まりました。

ちなみにサンテグジュペリは
名作『星の王子さま』の著者。
第二次大戦のさなか、
人間にとって本当に大切なものとは何か。
大人にも秘かに持つ「内なる子ども」の無心な愛こそが、
人間を苦しみから救うものだと伝えた作家です。


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2005年1月25日(火)

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