第800回
「医師に頼りっぱなし」はいけません
人工肛門はいやだ、おそろしい、
なんとか、切らずに治す方法はないか?
大腸に低悪性のガン様腫=カルチノイドが発見された、
僕の親友の奥さんの話の続きです。
ガンは切るべきか? 切らざるべきか?
これからは
ガン治療の選択には、おおいに慎重にのぞむべきです。
なんども書きますが、
巷間、信じられているように、
ガン宣告即=死ではありません。
あわてず、あせらずに、心ある医師を探し
じっくりと治療計画を立てて、
延命している人はたくさんいるのです。
ガンと疑われれば、どんな辣腕の経営者でも、
著名な文化人でも、また有能な医師でさえも、
頭の中が真っ白になって、先行き不安に悩んで落ち込むものです。
しかし、
このコラムや拙著でも書いているように、
ガンは人生途上のひとつの
「いのちの警告=イエローカード」ですから、
むしろ、ここをテコにして、
自らの希望を奮い立たせることが大切です。
それまでの悪いライフスタイルを改め、
次の人生をいかに過ごすべきか?を冷静に考えれば、
自分に納得いく治療を探す手立てを
いくらでも見出すことができるのです。
僕はガン克服の体験から、
ガン闘病は「情報戦」だと唱えています。
医師に頼りっぱなし! これがいけません。
どんなに有能といわれる医師でも、
自分の専門範囲とは狭いものです。
患者の様態や体質、さらに
人生の考え方を知っているのは、医師ではありません。
患者自身が、一番よくわかっているのですから、
とくに、家族との協力を密にし、
ときには、心許せる友人と相談し、
インターネットや口コミを総動員して、
自分に納得いく治療法、いや、人生の過ごし方を探り、
決めていくことが、ガンに負けない近道なのです。
CANCER VICTOR(ガン勝利者)になる秘訣なのです。
大腸カルチノイというやっかいな腫瘍を抱えた、
僕の親友の奥さんも、夫や子供たちと手分けして、
なんとか「切らずに治す」「人工肛門にならない」
治療法の医師を、しつこく、しつこく捜し求めました。
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