第770回
ガン闘病記もどんどん変わってくる
ガンから生還して6年も経つとおかしなものですね。
「ガンを切らないで治そうなんて無謀な奴だ。
とうとうあいつもお陀仏か!」
と、かつての仕事仲間たちからは見捨てられていたわけですが、
「う〜ん? ガンって、切らずに治せるのか?
どうも関根は悪運の強い奴らしい」というので、
こんどは、僕の処世法や、
フィールドワークである東洋医学研究、
さらにオンライン投資指南や
メディアライフ研究についても、
相談や取材に来る人が増えてきたのです。
というわけで、このコラムも本来は、
「ガン患者はいかに生きるべきか?」という主題なのですが、
ときには、中国株の話や中国医学、
さらに風水運勢学の話も挿入されます。
これも広い意味でのガン生還患者の
「長い長いライフスタイル闘病記」の一部でありますから、
呆れないで付き合ってもらいたいと思っております。
これまでは、ガン闘病記といえば、
「不治の病で死ぬ」ことが
人生ドラマなのだと決め付けられておりますが、
日本には、300万人のガン体験者がおられて、
それぞれに工夫を凝らした
賢いライフスタイルを築いているのが現実なのです。
ですから、平均寿命80歳といわれる、
長寿社会が続けば続くほど、
「ガン即=死」ではなく、
「ガン即=延命」という、
ガンと共存共生の闘病スタイルが多くなっていくことになります。
ガン病棟で苦痛の後半生を終えるのではなく、
はやめに社会復帰して、元気で長生きを目指すことが、
ほんとうの「ガン闘病」となってきますから、
僕のような「ガンのライフスタイル闘病記」を読むことも、
これからは
元気で長生きの人生副読本になるのではないかと思っています。
というわけで、
また「気がつけばあなたもガン」というテーマから
はみ出すかも知れませんが、
いま発売の「編集会議」という月刊誌の座談会に
先日、引っ張り出されたときの話を少し書きます。
座談会のタイトルは
「週刊誌スクープの探し方――
若手編集者へ 名編集長からのメッセージ」
というものでした。
僕は、20年、30年前に
週刊ポストという週刊誌の編集長を
長い間経験してきたことがあるので、
「売れ行き不振の雑誌を再生させるノウハウを喋れ」
というわけで、
この対談に引っ張り出されたことになります。
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