元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第712回
運気隆盛は上海より深セン?

台北の有名な風水師・楚皇(そこう)さんの
風水学つまり、中国6000年の独特の
「未来予測環境学」から占う、
「中国経済」「中国株式市場」の運勢についての話の続きです。

風水なんて占いまがいのことで、
市場や経済を占うなんて
馬鹿馬鹿しいと笑う人もいるでしょうが、
台湾、華僑の投資家はもちろん、
本土系の経営者の多くが風水の考え方を
日常茶飯事のこととして活用しておりますから、
複雑な中国と付き合うには、
この独特の伝統習慣を無視することはできません。

さて、風水師・楚皇さんのご託宣は?
答えは、以下のようになかなか面白いものでした。
陰陽五行、さらに28宿星、占星術、
流星と木星の変化から分析すると、
疫病、紛争、異常性愛のような激しい変化がある。
しかし、
一白二黒三碧といった九星から判断すると、
経済は好転し、中国、ベトナム、インドがよくなる
ということでした。
日本の景気も回復すると診断してくれましたが、
これはリップサービスだったのでしょうか?

また中国株はどうなるのか? 
投資家なら耳をそばだてたくなる質問もぶつけてみました。
なんと、上海より、深センの方が隆盛の気運が高いという
ご託宣ではないですか?
「深セン地域はじつに河や海など
 気の流れをよくする水に恵まれた地形にあるが、
 上海地域は長江河口に土砂が堆積して
 気の流れを悪くしている」と
楚皇大師はズバリズバリと指摘するのです。

ま、信じるかどうかは別にしても、
「元気のよいところにお金は集まる」――
すでに中国株の銘柄組み換えを続けている投資家ならば、
皮膚感覚でも、株価趨勢でも、
「強深弱上」つまり、深センが強く、
上海が弱いという傾向に符合することに
気づいたことでしょう。

こと風水に限りませんが、
中国、台湾、韓国、ベトナムなど
東アジアの辺境を旅すると、
欧米の思想や学問では、
とてもとても割り切れないことがたくさんあります。
独自の風土気象、地形環境が、
根深く生活文化いや事業処世にまで、
影響力を与えていることが分かって面白いですね。

楚皇大師は「上海より深センが運気隆盛」という

←前回記事へ 2004年8月8日(日) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ