元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第614回
助けられたり、助けたり

余命半年の宣告を覆して3年目を迎えた、
長崎の“蝶々さん”が、
よき友だちをあちらこちらに作りながら、
これを克服していく、
スローへルスな闘病記の続きです。
雑誌「健康ファミリー」に掲載された特集から
引用しましょう。

「そんなとき、パソコンで
 あれこれ情報を集めているうちに
 マクロビオティックというものを知ったのです。
 スローヘルス研究会の関根進さんの本
 『母はボケ、俺はガン』なども読みました」

痛くて苦しい抗ガン剤治療を止めて、
“蝶々”さんが選んだ養生法は、
マクロビオティックによる食事療法だったのです。
それまでは、
「お肉、甘いもの、カップラーメン、
 ハンバーガーが大好き。
 仕事柄、生活は不規則で相当乱れた生活をしていた」そうです。
ちなみに“蝶々”さんは看護師さんです。

鼠径部のリンパ節も手術で取られたため、
退院後は、いつも腫れて困っていたそうです。
スローヘルスの会でお馴染みの
盛岡の食養指導者・山村慎一郎さんの指導を受けることになり、
肉や油抜きの玄米菜食の食事、そして、
ビワの葉温灸などの手当て法を励行したところ、
腫れが治まってきたというのですね。

「2週間で体重も落ち、
 ジーンズがワンサイズ小さくなりました。
 便秘も治りました。
 病院の先生は、腫瘍マーカーの数値を見ながら、
 いつ次の治療を開始するか考えているわけです。
 ところが、2,7前後を横ばい状態だった
 SCC(正常値1,5mg/ml)の数値が
 2ヶ月後くらいから下がり始めたのです。
 五ヶ月後にはなんと1,3の正常値、
 今は0,8くらいです」

じつは、退院後、
服用抗ガン剤はもらっても
捨てていたというのですから、
「これは抗ガン剤が効いたのだ」と喜ぶ医師の顔が
馬鹿馬鹿しく見えたそうです。
このほか、
いまでは“まんじゅう蒸し温泉”などの温泉療法、
さらに、まえにこのコラムでも紹介した、
福岡の「ケント早川薬局」の漢方練薬など、
相性のよい療法を上手に見つけて、
明るく過ごしています。

僕は25年ほどまえに痔の手術をしたことがあり、
ときどき腫れるので
メールで相談すると紹介してくれたのが、
この薬草の香り豊かな漢方練薬でした。
おかげでいまはすっかり治まっています。

「助けられたり助けたり」
明るく相談できる友だちが増えていくことが、
ガンを寄せつけないヒケツでもあるのです。


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