元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第557回
第2の医師の大切さ

プロポリスと気功で十二指腸ガンに挑戦する!
加藤さんの体験談を聞いた僕にしても、
一瞬、大丈夫かなあ?と心配したくなりましたから、
このコラムを読んでいる皆さんも半信半疑だと思います。

さっそく、質問です。
「本当に、それだけで治ったの?」と聞いてみました。
「いやいや、それから数年間、
 手術やいわゆる西洋医学ではない療法で、
 ガンに効くと聞けば、とことん試して見ましたよ」

手術をしないと決めたあとは覚悟を決めて、
伝統療法、代替療法に
すがったわけですが、
加藤さんの幸運だったことは、
昔、航空会社のシンガポール支店長だったときに、
現地でゴルフ仲間になった、
ある大学病院の内科のF医師と親しくなっていたことでした。
このF先生が患者を支えてくれる、
良きセカンドオピニオンとなってくれたわけです。

加藤さんは闇雲に民間療法、代替療法にのめり込んだのではなく、
その都度、このF先生に相談し、
また検診も定期的に受けていました。
これは賢い選択だったと思います。

よく、健康食品や呼吸法、食事法、
そして漢方薬だけにすがってガンに挑戦する人がいますが、
なるべくダメージの少ない治療を選ぶのはベターな考えですが、
僕にしても「それだけでは無謀だ」と思います。
ガンはそれほど生易しい病気ではありませんから、
最低ひとりは心から相談できる西洋医学の医師を探し出して、
定期的に診てもらっておくこと――
これは患者に安心感をもたらしますし、
無用のストレスをなくすことにもなります。
よき第2の医師を持つ――、
これは「切る、切らない」に限らず、
ガン闘病の基本の基本です。

僕の場合、退院後は、ホリスティック医療の権威・
帯津良一医師にセカンドオピニオンをお願いしたのですが、
いまでは主治医となっていただき、
治療法だけでなく処世の相談までのっていただいています。
これは本当に幸運でした。

なかなか心ある医師に巡り合うことは難しいのですが、
ことは「たった1つの命」ですから、
医師選び、病院選び、治療選びを面倒がったり、
あきらめたりしてはなりません。
一生懸命、インターネットでも口コミでも活用すれば、
必ず、自分に合った医師は見つかるものです。
ようするに、
スローヘルス=「いいところ取り」の組み合わせ療法こそ、
賢い患者の選択肢だと思います。
加藤さんの場合、
「なんとしても生きるぞ」という
強固な意志力が素晴らしいものでしたが、
この西洋医学+代替療法の選択の知恵が、
十二指腸ガンを「切らずに治す」――
幸運を呼び込んだと僕は思いました。


←前回記事へ 2004年3月6日(土) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ