元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第403回
危ない医師とはこんな医師

ドクハラを巡る土屋医師との対論の続きです。

土屋 診療室に入ると医師が肱掛椅子でふんぞり返っていて、
    患者が丸椅子に縮こまって座る…
    これ、まるで封建時代の主従のような関係を
    おかしいと思いませんか? 
    私は丸椅子をやめました。

関根 まあ、医師に限らず
    聖人君子のような人はなかなかいませんけれど、
    名医を見分ける方法はありませんか?

土屋 経験上、危ない医師の条件を
    整理してみたことがありますから、
    次ぎのようなタイプの医師は注意しましょう。

    1・あいさつができない医師 
    2・話しをするときに目線を合わせない医師 
    3・威張った医師 
    4・怒りやすい医師 
    5・治療を急ぐ医師 
    6・知ったかぶりをする医師 
    7・専門用語を平気で使う医師 
    8・手術の自慢をする医師 
    9・恩着せがましい医師 
    10・平気で長期間、薬を飲ませる医師 
    11・意味なく定期的に検査する医師 
    12・治療を押し売りする医師 
    13・X撰写真など資料を貸し渋る医師 
    14・患者を実験動物のように考えている医師

    これは、あくまでも1つの判断基準ですが、
    まあ、該当項目の少ない医師を選ぶのが現実的だと思います。

関根 どうしても納得できない場合は、
    セカンドオピニオンで別の病院なり、
    医師にあたってみることですね。

土屋 とくに地方では病院の数も限られますから、
    東京や大阪の大病院にも
    選択の幅を広げることも考えるべきです。

関根 治療を受けることは命の買い物と考える…。

土屋 大学病院の医師は忙しいことを口実に、
    患者を言葉で傷つけたり、
    ずさんな治療説明で誤魔化すようなことがありますが、
    ただ泣き寝入りしてはいけません。
    「先生、それはドクハラです。詳しい説明をお願いします」と、
    これからは勇気を持って患者が主役となる時代です。

関根 では、患者側の防衛術は?

土屋 もちろん、患者本位の医師に巡り合えれば幸運です。
    しかし、どうすれば「ドクハラ」に悩まされず、
    自分の納得できる治療を受けることができるか? 
    日本では、医師の人柄や技量の個人情報を得るデータなどを
    病院が公開しているわけではありませんから、
    患者自身が以下のような方法を参考にして
    選別する以外にありません。

    1・いまやインフォームドコンセント(納得治療)や
      ドクターチョイス(医師選択)は常識と割り切る

    2・自分に合う医師を選ぶには患者が知りたがり屋に徹して、
      いやがられても納得するまで質問する。

    3・医師の説明を受けるときは
      録音テープやデジタルカメラを持ち込んで、
      医師とのやりとりやX線写真などを資料として
      残しておく。

    4・カルテ(医療明細書)の開示を求めることもできますが、
      自分で「患者カルテ日記」をつけておくべきでしょう。
      医師に質問するときも、
      症状を簡潔に説明するにも役に立ちます。
      また、セカンドオピニオンを求めるときにも
      役に立ちます。


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2003年10月4日(土)

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