元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第326回
ドクハラ医師を見ぬく10か条

ガン、アトピー、膠原病、糖尿病そして痴呆…
長寿難病時代の中で、あと30年、40年と、
自分に納得した人生を掴むには、
ドクハラ医師やドクハラ治療に負けない知恵を
患者が持たなければなりません。
このコラムを続けて読んでおられる方ならば、
もう「大学病院の医師は神様」
「手術は万能」などとは盲信しないはずです。
というわけで、
こんど書いた
「ガン患者よ、ドクハラと闘おう!」(廣済堂出版)には、
巻末には患者必携の
「命の患者手帳」「命の情報手帳」という特別付録をつけました。
ぜひ活用してもらいたいと思っています。

まず、患者と家族の
医師選びに大切な、
「ドクハラ医師を見ぬく10か条」
というチェック法を験して見てください。
「先生は手術で何人失敗しましたか?」
「もし先生がガンになったらこの手術を受けますか?」
こんな手厳しい質問チェック項目も
10か条の中には入っています。

えー?大学病院でそんな無礼な質問は出来ないよ、
と諦めるのではなく、
こうした意識で大学病院の医師たちを“品定め”する
習慣をつけましょう。
命は医師のものではなく、患者自身のものです。
巡り合った主治医は信頼できるのか?
セカンドオピニオンの医師を選択すべきかどうか?
代替医療や漢方も併用すべきか?
手術謝礼の札束を当然のように懐にする医師を信用してよいのか?

このチェック法のいくつかを身につければ、
大学病院のドクハラ医師の
いいなりになることもなく、
やがて患者本位の治療を掴む知恵がつきます。
これを僕たちは
「いいところ取り=スローヘルス治療法」といっていますが、
ようするに、治療の選択、命の権利を医師の独占から、
患者に取り戻す、いわば“レコンキスタ”
(原状回復)の治療発想なのです。

医師と患者は対等であるべきです。
まず、ドクハラ医師かどうかをチェックし、
早めに、信頼できる医師と協力者を探し出すことが、
命を拾う近道なのです。
初期入院治療の選択にしても、
退院後の中間期治療にしても、
まず「5年延命」を目指すならば、
「あなた自身が治して、医師は包帯を巻く」
こうした患者自立の発想に変えるべきでしょう。
ただし、人間1人ではなにもできません。
スローヘルス治療法の極意は家族と癒す、患者に学ぶ…
これに尽きると思います。


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2003年7月19日(土)

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