元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第275回
「ガンを切らずに治したい」

「ガンを切らずに治したい!」
口で言うことは易いことですが、
誰もが自信を持って決断することはなかなかできません。
ガンといえば末期症状で医師が見放した場合は例外ですが、
90%が「ガンは手術で治る」と
大抵の主治医が断言しますし、
世間も「悪い臓器部分を切り取れば治るはず」と
信じていますから、
患者も家族も治療の決断は迷います。

では、僕がどうして頑なに「ガンは切らない」と決断し、
病院を脱走してまで意志を貫くことができたか?
5年前の話を少し書きましょう。
契機となったのは、妻と通称「絶倫くん」という
友人の強いすすめがあったからです。
妻は外科医の娘で、
かって自分も腸の手術を受けた体験がありましたから、
臓腑器を失えば2度と機能は戻らないこと、
さらに如何に免疫力を落として
体力を衰えさせるかも知っていました。

とくに、60歳目前であり、
痛みに弱い僕の性格を知っていましたから、
「手術は命を縮める。かりに生き残ったとしても、
胸、喉、腹を切り刻む過酷な食道ガンの手術の後遺症で、
まともな生活は戻らないだろう」
と判断したようです。

女の口コミ情報戦とは凄まじいですね。
近所の入院経験者からも
この病院と医師の評判をしっかり取材していました。
「胃ガンと誤診手術されて怒っていた人がいたわ」
「肺ガンの手術後、院内感染で亡くなった人もいたの」
「パパ、もうこんな病院は早く出ましょう」
というではないですか?
妻は、手術以外でガンに挑む手だてを
密かに見つけていたのです。


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2003年5月29日(木)

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