元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第252回
多発性骨髄腫と玄米菜食

「ガンは食べて治す」の共著者・鈴木博子さんが、
多発性骨髄腫の「ビワのおじさん」にススメた
マクロビオティック食養生法とは、
別に堅苦しい修業のような療法ではありません。
日々の生活スタイルをゆるやかに変えていきましょうという、
実にスローへルスな(しなやかな)生活改善と
体質改善の提案でした。

まえにインターネットの「マクロ日記」というコラムで、
鈴木さんが書いている、その報告の一部を紹介しておきましょう。
「その変化が目に見えて見えてきたころから
食事のほうにも目を向ける余裕が出てきました。
分搗き米からでもいいから食べ始めたほうがいいこと、
肉は摂らないほうがいいこと、
魚も摂らないほうがいこと(摂っても煮魚にして)、
砂糖は摂らないこと、果物も止めたほうがいいこと、
海草をしっかり摂ること、根菜類を摂ること、
調味料・油を替えること、
お酒も糖分なので止めたほうがいことなどなどを、
ひとつずつ納得できるように説明しながら伝えしました。
今まで書いてきたように、
おじさんにはもっともっといろいろ伝えたほうが
いいかなと何度も思いましたが、
伝えすぎてそれがストレスになってもいけないと思い、
様子を見ながら、
そして、聞かれたときに話すようにしました」

どうです? いかにもマクロビオティック料理研究家らしい
やさしい思いやりのアドバイスだと思いませんか?
「ビワのおじさん」の方も、
なかなか自分の心身をコントロールするのが上手く、
そして、なんとしても余生を楽しく過ごしたいという
前向きな人だったのですね。

大好きな「酒とたばこ」だけは止めることができず、
酒はコップ1杯、たばこは数本と決め、
それはきちんと守って、
玄米菜食と
「ビワの葉入浴」「ビワの葉温湿布」を繰り返しているようです。
「脳にガン細胞が入ったらもうどうにもならないといわれたから、
それが一番心配だった。
でも、もう少し生きていていいと神様が助けてくれたんだ。
やっぱり、ビワの葉のお蔭かなあ」
とニコニコと過ごしているそうです。


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2003年5月6日(火)

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