元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第226回
強壮に蓮根、便秘にゴボウ

マクロビオティックの療法では、
蓮根とゴボウも貴重な薬効食材とされています。
ちょっと土色の色合いがいまの若い人からは嫌われますが、
そのスローヘルスな効用は
計り知れないパワーを秘めていますから、
覚えておくと家庭料理を工夫するときの励みになるはずです。

●蓮根
生の蓮根は熱による炎症を鎮め、
血のめぐりをよくする。
加熱した蓮根は胃を健やかにして、
吐き気や下痢を止め、
5臓の虚を補う…と古来から言われているそうです。
普通、植物の種子は10年以上の寿命があるものは
少ないのですが、
蓮の実は千年以上経っても
100%発芽する驚くべき生命力を持っています。
・ 下痢、疲労回復、更年期障害
  蓮根をすりおろし、その汁を何も加えず200CC服用する。
・ 強壮、健胃、貧血…(1)蓮根粥を食べる
               (2)種子を1回に5個食べる
  果実の皮をとり除いて煎じて服用する。

●ゴボウ
牛の尾のような形からゴボウ(牛蒡)と呼ばれます。
配糖体アークチン、脂肪油と、
消化されないイヌリンを含んでいる。
ゴボウには繊維が多く、
腸内の有益細菌培養のもととなり、
腸を適当に刺激して働きを高めます。
・ 便秘…ゴボウは繊維が多いのでコンニャクと一緒に食べる。
・ 解熱…種子を5〜8gを水400CCで煎じ、
       1日3回に湧けて内服する。
ただし、ゴボウは腫れ物を化膿させる作用があるそうなので、
傷があるときには食べないほうがよいようです。
ともあれ、
ゴボウは欧米では食べる習慣がありませんから、
まさしく日本古来のスローヘルスな
伝統食材というわけです。


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2003年4月10日(木)

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