元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第142回
賢い医療消費者になろう

もし、主治医の診断が信用できないとき、
またひどいドクハラにあったときはどうすべきか?
さらに医療ミスなどの裁判沙汰に
発展するような事件に巻き込まれたらどうするか?
いま日本でも患者の命を守る制度や
権利がいくつか出来ているのはご存知でしょう。

1・インフォームドコンセント=納得医療と訳しますが、
手術などを受ける前に医師から十分な説明を受け、
合意の上で治療を受ける権利です。

2・カルテ公開=診察内容だけでなく、
薬の種類や治療費に疑問があった場合、
診断書を見せてもらう権利です。

3・レセプト開示=医療請求書の開示を受ける権利です。
カルテでは意味不明の部分も、
医療費の請求内容を調べていくと、
医師の処方が的確であったかどうかも推し量れるわけで、
病院の不正請求などを糾す場合に
よく行使されるようになりました。

もちろん、医師と患者の間に
信頼にたる人間関係ができていれば問題はありません。
しかし、いまの3時間待ち3分間治療や、
健康保険制度を悪用する医師もかなりいますから、
法律上の患者の権利を知っておくことは、
あなたの命を守るために大事なことです。

インフォームドコンセントとカルテ公開については
かなり知られていると思いますが、
レセプト開示については馴染みのない人が
多いと思いますので解説しておきましょう。

「自立した患者(医療消費者)になろう!」
医療請求書くらいは自分の目で確かめて、
自分の命を守るべきだと
提唱している人がいます。
「医療情報の公開・開示」の事務局長の勝村久司さんです。
その著書に「レセプト開示で不正医療を見破ろう」(小学館文庫)
などがあります。
目にあまる不正請求の実例、医療制度改革への主張などを、
実に分かりやすく書き下ろした文庫本ですから、
興味のある人は読んでみましょう。


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2003年1月16日(木)

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