第114回
ピカピカの輸入果物に要注意!
食卓汚染の元凶はなんといっても、
最近の中国からの輸入農薬野菜を云々するまでもなく、
大量の輸入農産物を口にすることにあります。
とくに、ぴかぴかに磨き上げられた果物は
疑ってかかりましょう。
みなさんは「ポストハーベスト農薬」という言葉を
新聞などで読んだことはないでしょうか?
ポストハーベストとは「収穫後に使われる農薬」のことです。
農薬は、農薬取締法によって規制され、
作物の収穫前×日以降は使用してはならないと、
作物別、薬品別に決められていますから、
収穫後に農薬が撒かれることは、
原則的に国内生産物にはありえないことになります。
とくに危険なのは輸入農産物です。
船で運ばれることなどから、
輸送中のカビや虫の被害を防止し、
品質劣化を防ぐために使われます。
農薬と同じ成分を、直接収穫した作物に使うため、
残留濃度は一般の農薬使用より高くなります。
では、どんな輸入作物が危険かというと、
例えば柑橘類。
輸入レモンやグレープフルーツはOPP、
輸入オレンジはパラチオンやTBZ…
といった環境ホルモン物質を含む
ポストハーベスト農薬が使用されているといいます。
以前には、レモンのヘタ枯れ防止に発ガン物質を含む
除草剤2―4Dが使用されていることがわかりました。
これはベトナム戦争でまかれた催奇形性を持つ
枯れ葉剤の1つです。
デパートやスーパーマーケットから
最近は輸入レモンに代わって
カボスやスダチ、柚などが目立ちますが、
これとて、皮の残留農薬が高いため要注意。
皮を使ったマーマレードや
輸入柑橘類を使ったジュース類の加工食品も
ポストハーベストされた後に加工にまわされるため、
農薬の残留が見つかっています。
柑橘類を食べる時は
なるべく国産のもので有機表示のあるものを探す…
そうしたスローライフの知恵を磨きましょう。
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