元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第97回
「食べてはいけない」ものが氾濫している

とにかく、町を歩いていると、
レストランに、コンビニに、
スーパーの食品売り場に、いかに
「食べてはいけない」ものが氾濫しているか?
農薬入りのぴかぴかに磨き上げられたリンゴやミカン、
化学肥料漬けの野菜類、
防腐剤や着色剤まみれのレトルト食品、
芳香剤や化学調味料漬けの菓子類、
真っ白に精製された砂糖や米、そして、
不当表示の肉類…。

よく、30代、40代のときは、
こうした食卓汚染の洪水の中で
無頓着に鯨飲馬食を積み重ねてきたものだと我ながら呆れます。
因果応報、自業自得というものでしょう。
その祟りの果てに60歳を目前に食道ガンに見舞われたわけですが、
「ガンは食べて治そう」と腹を決め、
食生活をガラリと180度転換してからは、
町中が「毒物食品」の山に囲まれているのではないかと、
錯覚を起こしてしまいました。
僕たち夫婦のように、
無農薬、有機食品を捜し求めては、
自宅で料理したり、
行き付けの自然食レストランに出かけては
食養生を守り続ける身にとって、
入って安心できるお店がないことに驚きます。
右も左も、ハンバーガー屋さん、牛丼屋さん、
ラーメン屋さん、そしてケーキ屋さんが軒を連ねています。

普通の人なら、
それほど神経質になることはないさと笑い飛ばすでしょうが、
こうした体を酸化させる「毒素」を腹に詰め込めば
免疫力や抵抗力を落としますから、
必ず、ガンは喜んで暴れ出すはずです。
もう、僕は農薬漬け、添加物漬けの食品を食べる気が起こりません。
退院後、大好きな焼肉を食べて大腸ガンが再発した友人、
胃ガンの術後、
酒や肉類が止められなくて多臓器不全で亡くなった先輩、
「食べてはいけない」ものを過食したために、
命を落とした友人はたくさんいます。
この食卓汚染とガンの係わりをあなたはどう考えますか?


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2002年12月2日(月)

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