第4346回
心配になる人だけ日本から出て行け
これからの日本は本当にどうなるんでしょうね。
真面目になって考えるとだんだん心配になってきます。
昔も不景気がありましたし、
失業もありました。
どうしていいかわからなくなると、
色々理由をつけて戦争をするという道もひらけていました。
戦争をすれば、国民の不満も吹っ飛ぶし、
場合によっては領土をふやすこともできたし、
賠償金をとることもできました。
犠牲者が出るということは人々の不満を違った方向にそらしたし、
敵を憎むことによって
人々の不平不満を柔らげることもできました。
でも大敗戦を経験した日本人は
どんな理由ではじまった争いにせよ、
戦争は引き合わないものであり、
いまなお政権を握るために
戦争をしている国々の人がバカに見えます。
ですから日本は大東亜戦争に教えられて、
どんなことがあっても戦争だけは避ける人々の
集団であると言ってよいのではないでしょうか。
もしそうだとしたら、
このままの状態が続いたら、
日本はだんだん貧乏になって仕事がなくなり、
失業者がますますふえます。
この半世紀に貯めたお金があって、
世界でもまだまだ豊かな国であることに間違いはありませんが、
お金を稼いでくれる企業は次々と外国へ動いているし、
国に残った人たちは1年毎に年をとる上にやる仕事が減って、
失業者がふえる一方です。
ですから私は企業だけでなく、
人間ももっと広い世界に出て働くことをすすめていますが、
いまいる位置から動きたくない人たちは逆に
「お前の方が出て行け」と悪言罵倒をします。
ではどうすればいいかというと、
1つは、「人をたくさん使う仕事を新しく考え出すこと」
もう1つは「お金をあまり使わなくても
楽しみのふえる暮らしを生きる目標にすること」
ではないでしょうか。
人手不足の時代はロボットをつくることに頭を使ったのですから、
これからの日本はその逆のことに
頭を使う必要があるのではないでしょうか。
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