第4311回
増税をする前に先ず節約を
毎月13万円の生活保護費をもらう人が
203万人に達したとニュースで報道されています。
これから毎年、老齢化が進むと、
やがて生活保護費をもらう人がふえて、
5倍、10倍に達することは目に見えていますから、
そのうちに日本の国は国から生活保護費をもらって生活する人と、
その人たちの票を頼りに生きる議員さんだけになってしまいます。
と言った意味のことを私は40年も前に
サンケイ新聞に書いたことがあります。
その頃、日立や松下は新入社員を1年に3000人も採用していました。
まだ退職金が1000万円の頃でしたが、
それでも年に300億円も退職金を払うことになりますから、
大企業にとっても大へんな負担になると思ったのです。
あの頃は定期預金の利息は6%ありましたから
1000万円の6%は60万円、30年間、
勤務している間に貯蓄するお金が大体、同額くらい、
それに厚生年金から支給も加えて、
年に180万円も収入があれば、
何とか暮らして行けますが、
30年の間にインフレがあるし、
年金を納める人よりも年金をもらう人がふえれば、
年金制度そのものが成り立たなくなってしまいます。
ですから、うちで会社をつくって、
そこからサラリーをもらうようになっても、
私と家内は厚生年金には加入しませんでした。
その代わりきちんと貯金をして
老後も生活に困らないですむようにプランを建てたのです。
すると、本当に年金制度がガタガタになって、
誰のせいでそんなことになったのか、
追求の手も見えませんが、
国の世話になる人だけは着実に増える勢いを見せています。
ところが、
それだけではすまないようになり、
更に増税をしないと、
国が成り立たないところまで追い詰められてしまいました。
増税が避けられないことは多くの人が覚悟していると思いますが、
でも増税をする前に
先ずやらなければならないことがあるんじゃないでしょうか。
それは節約することです。
国が節約しないで増税をすすめても
また増税をしなければならなくなることは
目に見えているからです。
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