中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4286
中国で農場経営と食品加工はいかが?

少し前に安徽省で大規模農業と
食品加工団地の開発をしている政府の人たちが、
日本の農業と食品工場の見学に来たことを
この欄でご紹介したことがあります。

はじめて日本に来たという人たちばかりだったので、
農協に叛旗をひるがえして
自分たちで中規模の農場を経営しているごく一部の農場を見て
それなりに感心もしていましたが、
一番びっくりしたのは何と言っても
食品加工メーカーの完璧に近い衛生管理です。

中国では禁じられた薬品を投入するどころか、
卵のニセ物さえつくっているのですから、
工場に入るのに厳重な消毒をさせられるだけでなく、
ほとんどの機械が自動化されていて
不純物の割り込む余地がないのを見て、
「これだ」「こういうのを是非、中国でもやってほしい」と
感極わまる反応に案内したうちのオフィスの者が
びっくりしていました。

そのあとにホテルで
「江南産業集中区」の説明会をひらいたところ、
ほとんどPRをしなかったにも拘らず、40人ほどの人が集まり、
とても熱心にきいていただいたと後で報告を受けました。
その少し前に他の省から副省長級の人が同じ目的で
東京で説明会をひらいたところ、
10人も人が集まらなかったそうです。

私は大規模農業もさることながら、
日本の食品加工業者が中国に移って、
中国の農産物の加工に従事して、日本に売るだけでなく、
広大な中国の市場を開拓する時期が到来したと見ています。
そのために100万坪ほどの農地を提供してもらい、
そこで栽培した農作物の流通と加工のルートもやらせてもらえます。

ということで12月13日から22日まで
現地視察の邱永漢投資考察団が出発することになっていますが、
何しろ私たちの考察団はお金もかかることだし、
これからでは間に合わないかも知れません。
あるいは現地視察だけという手もありますので、
12月18日(日)に日本を出発して北京経由で合肥に入り、
19、20日と現場の見学をして21日に帰るスケジュールを
組めるかどうか模索中です。
詳しくは明日のこのコラムをごらんになって下さい。


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2011年12月4日(日)

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