第4261回
次の10年はアジアに大きな変化が
これから10年の中国や日本がどうなるかというのが
ここ暫くずっと私の関心事でした。
そのために中国じゅうあちらこちらとびまわりましたし、
そういう目で世の中の移り変わりを見てきました。
これからの10年で世界は大きく変わります。
ドルの威力がかなり衰えるでしょうし、
ユーロの加盟国も問題の解決を
先へ先へと引き伸ばす努力をするでしょうけれども、
問題が解決するわけではありませんから、
いつか世界の通貨制度や国際貿易の決済制度を
切り変える時期が来ると考えて先ず間違いないでしょう。
そうは言っても「変化に対する抵抗」もあるし、
新しい仕組みが素直に受け入れられないという悩みもあります。
そうした中で次に起ることは
ドルの国際通貨としての威力がかなり落ち込み、
もしかしたら人民元を中心とした新しい決済方法が
その役割をはたすことがあるかも知れません。
そうした動きの中で、円がどういう役割をはたすかは、
日本がアジアでどう動くかということも、
もちろん、関係があります。
どこの国も、国を中心として物を考えますから、
何かというと愛国心がしゃしゃり出ますから
喧嘩腰の対策や発言が前面に出てしまいます。
恐らく10年たっても
国境の意識が全面的に姿を消すことはないでしょう。
しかし、「次はアジアの時代だ」という意識が
多くの人の常識になれば、
今よりは協調するムードに傾く人がふえるのではないでしょうか。
中国にしても成長気運に変わりがないとしても、
屈折や変化の多い中年期に入ると見てよいでしょう。
不動産には問題も多く、株にもかなりの曲折が考えられますが、
依然としてかなりの成長が続くと私は見ています。
ここのところ、株の大暴落で
ずっと落着かない対応が続きましたが、
今回で単行本1冊分の分量になりましたので、
明日からは新しいテーマに取り組みたいと思います。
どうぞ宜しく。
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