中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4093回
金庫を香港において投資もできます

私たちは主として香港に上場している中国株に投資していますが、
私は住所が香港にあり、
1年の半分以下しか日本に住んでいませんので、
香港にある日本の証券会社でも
現地人として香港で口座をつくってもらえます。
しかし、日本に在住している日本人が
現地で口座をつくることには応じてくれません。

日本に本店のある日本の証券会社は
外国人の口座はつくってくれますが、
日本に住所のある日本人の口座はうけつけてくれません。
それに比べると、香港の銀行や香港にある外国銀行は
どこの国の人でも自分たちの銀行に口座をつくり、
株の売買をしたり、ファンドに投資することは大賛成です。
住所の証明と資金さえあれば、口座はすぐにもつくってくれるし、
パソコンを使って海外から売買をすることもできます。
日本の証券会社と違って
日本の法律の適用を受けませんので、
投資している企業の増資にも対応することができます。
従ってホンコン・シャンハイ・バンクを先頭に、
香港の代表的な銀行は
こちらの要求をほぼ充たしてくれると考えてよいでしょう。

ただ一つ日本人にとって困ることは
送金が意のままにならないことです。
送金すれば税務署に知られてしまいますし、
荷物の中に現金を入れて行くのには限度があります。
しかし、そういう場合でも
億の金を銀行を通して送金することは可能です。
その代わり私の知人でも税務署に呼び出されて
しつこく質問攻めにあった人が何人もあります。
税務署対策は自分できちんとやる覚悟と自信があれば、
別に逃げまわることでもないのです。

うちの投資考察団は4ヵ月に一ぺんくらいの割合で香港に行きます。
その折りに香港の上場企業の見学もしますが、
現地の証券会社や銀行も訪問します。
そこで自分の好きな取引先をつくったり
口座をつくることもできます。
そうすれば、上場企業の増資に応ずることももちろんできるし、
香港を基地にしてアジア各地へと
投資の対象を拡げることも可能です。


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2011年5月25日(水)

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