第4078回
雲南のコーヒー園で働きたい人いませんか。
このコラムの常連の皆さんは既によくご存じのことですが、
私は7、8年前から
雲南省のコーヒー地帯である保山というところで、
コーヒーの栽培をやっています。
最初は百姓さんが作っているコーヒーの豆を買って
選別工場で選別をしてもらって、
試めしに東京まで持って帰って
コーヒーの専門店やマニアの人に買ってもらおうとしたのですが、
とうとうこちらが工場まで建てて、
遂には山まで借りてコーヒーの栽培に乗り出してしまいました。
名にし負うブルーマウンテンと同じティピカという品種で、
100万本くらい植えて先ず日本に輸出し、
そのうちに中国の人たちが金持ちになったら
中国人にも飲んでもらえるようになるだろうと
大きな夢を抱いてはじめたのです。
ところが、日本には買ってもらえないことがわかり、
やむを得ず北京の三全公寓で小さなコーヒー店をはじめたら、
コーヒーは思ったほど売れずに、
片手間にはじめたパンや、ケーキがバカ売れに売れて
スーパーやデパートやコンビニまで販路を拡げてしまいましたが、
コーヒー園はいまだに一人前になっていません。
でもプロの農業技術者に力を入れてもらって、
丹製したコーヒー豆をヨーロッパの品評会に出品したところ、
昨年のはじめに
中国製コーヒーとしてははじめての銀賞をもらいました。
また農薬を使わない有機農業のライセンスも
中国政府からいただきました。
お金にはなっていないけれども、
肩書だけは自慢のできるレベルまで漕ぎつけることができたのです。
ところが今までずっと現地の面倒を見てくれていた
農業のプロの若い夫妻が
子供の教育の関係もあって、日本に帰りたいと言い出したのです。
誰かその後を引きついでくれる農業のプロはいないものでしょうか。
若い人でももちろん、歓迎ですが、
定年になって老後を心豊かに送りたい人であってもかまいません。
力仕事をしてくれる人はいくらでもおりますので、
監督のできる人が欲しいのです。
|