中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4077回
そうは言ってもやっぱり不動産

中国でもかつての日本のようにバブルがはじけるとすれば、
いっそのこと中国での不動産投資は一切やめて、
今のうちに持っている不動産も
不動産株も売っ払ってしまったらどうですか、
と極端な受け取り方をする人もあるかも知れません。
でも不動産はどこの国でも一番トップにあげられる重要な財産だし、
仮りに何分の一まで投げ売りをされることがあっても、
大切な財産であることに変わりはありません。

日本の場合は
高値から10分の1まで下がるようなことがありましたので、
銀行から借金して不動産を高値で買った人は
借金の返済ができなくなったし、
サラリーマン程度の収入しかない人が
いわゆる億ションに手を出したばかりに、
競売に伏されたりしましたが、
ちゃんと返済のできるプランを建てて借金をした人は、
物価の値下がりで嫌な思いをさせられたとしても
ピンチにはおちいらないですんでいます。
更に時間がたって見ると、
不動産はやっぱり不動産だなと
思いを新たにしているのではないでしょうか。

ですから中国でも日本の二の舞を起す可能性があると言っても、
今日明日にも起るわけではないし、
これから不動産を買って更に倍にも3倍にもなっても
まだバブルに達してないじゃない
ということも起り得ます。

従って中国でもバブルの発生する方向に向っているから、
その時のことも勘定に入れて行動せよというほどの意味で、
仮りにバブルで大きく値下がりすることがあったとしても、
不動産は私たちにとって
財産の中の大きな部分を占めていることに変わりはありません。
それどころか、10年もたって見ると、
政府が輪転機を廻わして印刷したお札は
信じられないくらい薄っぺらになって、
着物1枚買えたお金で靴一足買えなくなってしまっています。
お金はどんな形で持っていても目減りをしますので、
目減り分をカバーしてあまりある方法に
知恵を搾る必要が起るのです。
皆さんにこのコラムをお読みいただくのもそうした役に
いくらかでも役に立つと思われているからではないでしょうか。


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2011年5月9日(月)

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