第4032回
古くて新しい資源、それは材木です
資源の中にも天然資源と
人間が加工して生産できる
食糧の中間に位置する木材というものがあります。
木材は自然にも生えていますが、
人間が植えて育てることのできる物でもあります。
その場合でも、使えるようになるまでに、
10年とか、あるいはそれ以上の歳月を要するので、
俗に「穀物は1年、樹林は10年、人材は100年」と言って、
人材の養成が如何に大切かを強調する側に昔から引用されています。
材木は人間の生活になくてはならない物なので、
どこの国でも国が先頭に立って保護している物であり、
また企業として重要視されてもいます。
香港に上場されている企業の中にも
植林を手がける企業がありますが、
何しろ成果があがるまでに長い時間を要するので、
思うように業績が実っていないようです。
それでも木材は生活に欠かすことのできない重要資源だし、
事業として人類の歴史と共に長いので、
どちらかと言えば斜陽産業の方に分類されています。
しかし、材木の必要性は食糧や燃料に劣らないので、
斜陽化を叫ばれながら
新しい供給先を開拓する必要のある業種の一つであります。
そうした目で見ているうちにとびこんで来たのが
アマゾンで材木を開発して中国に売り込んでいる
永保林業(0723)という会社です。
まだスタートして3年しかたっていませんが、
一昨年に比べて昨年は半期だけで1億8千万ドルもの利益をあげ、
利益率は何と売上げの7割にも及んでいます。
伐採率は1年やっても確保した森林の1%にすぎず、
同じ1年で資源は2%ふえると同社は報告しています。
それに勢いを得て、ブラジルの森林だけでなく、
シベリアの資源にも着手し、
見るべき成果が期待できると報告されていますが、
はたしてその通りだとしたら、
天から大判小判が降ってきたようなことになります。
私が口で言うより皆さんがご自分でよく調べて見て下さい。
香港の新聞に載っている話です。
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