第3992回
勝利管道で1年ずっとガマンしました
私は1年あまり前に、
中国の自動車ブームによってもたらされる株価の動きについて
自分の意見を述べたことがあります。
中国が自動車の本格的なブームになって、
恐らく年に生産台数が1000万台を越える時が来るだろうことは
早くからわかっていました。
そんな雰囲気になれば、
大抵の人はすぐ自動車株に関心を持つようになります。
中国でも過去において自動車株が注目を浴び、
株価がかなりの値段まで押し上げられたことがあります。
「ならば、もう一度、自動車株を買えばいいじゃないか」
と条件反射的な発想をする人はすぐに反応します。
でも私は日本の自動車ブームの起った時、
トヨタや日産やプリンスの株を買うよりも
日本の道路が不備なことに目をつけて、
トンネルや橋梁の株を薦めて大当りをとったことがあります。
50年前の日本では自動車株はまだどれがトヨタになり、
どれがホンダになるかわからなかったので、
いすずに惚れたり、プリンスに肩入れする可能性があったのです。
それと同じことが起る心配があるので、
中国で自動車ブームになったら
間違いなく陽が当って業績が向上する関連企業として
日本のオートバック・セブンやイエローハットに相当する新焦点と
原油や天然ガスを輸送するために、
日本にはないが、アメリカでは中国の5倍以上も普及している
輸送パイプの生産をしている
勝利管道という会社に注目するようにと申し上げました。
新焦点は最近、業績が見違えるほど良くなって
株価も3倍に値上がりしましたが、
勝利管道は反対に少し安くなって鳴かず飛ばずの日が続き、
最近になってやっと動意を見せるところまで戻ってきました。
私は投資考察団を連れて勝利の本社まで見学に行きましたので、
そうなることはあの時点で覚悟しましたが、
いつ買い増すかだけを考えて、
ずっと持ち続けて今日に至っております。
効率を考える人ならすぐにも乗り換えたでしょうが、
私はそんなに器用には動けないのです。
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