第3584回
ことしはどう生きる積りですか
新年おめでとうございます。
ことしも元気一杯、新しい仕事に挑戦できるといいですね。
一昨年にはじまった金融不安を契機として
世界の経済体制が大きく変わるところまで来てしまったので、
お金の動きもいままでとは違うし、
仕事のやり方や収入の道も勝手が違って、
今年は戸惑うことが多くなるのではないでしょうか。
一番はっきりしていることは、
よほどの工夫をしない限り
収入は減ってしまうだろうということです。
先ず年末のボーナスは前年度より減ってしまった人が多いし、
ことしは昇給どころか、
クビにならなくてすめば好運と言ってよいでしょう。
どうしてかというと、
アメリカの経済が立ちなおる兆ざしは見えないし、
日本は輸出が恢復するどころか、
円高で一段とピンチに追い込まれて、
デパートもスーパーも安売り合戦で
その日その日をつなぐことになるからです。
こんな時は、何か買いたいと思っても
つい財布の紐を締めてガマンをしてしまいます。
どうせタンスの中は洋服で一杯だし、
寒くても着る服がないという心配はありません。
外食していた昼飯は弁当に切りかえればすむし、
デイトに使うお金だって
行きつけのレストランを1ランク下げれば間に合ってしまいます。
というわけで右を向いても左を向いても
節約ムードが支配することになれば、
物はますます売れなくなります。
それでも商売は上がったりですが、飢え死する人は居りません。
でも国の借金がこのままふえ続けると、
そのうちに増税は避けられなくなってしまいます。
増税しない場合は猛烈なインフレにして
借金を帳消しにするよりほかありませんから、
お金が見る見る小さくなってしまいます。
皆、政府に対する不信感でイライラするようになっています。
正月早々冴えない話ですが、
国民の一人一人が生きる工夫をしなければならない次の10年の
最初の1年のはじまりということです。
ですからテレビばかり見ていないで
自分はどうしたらいいか真剣になって考える年のはじめです。
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