中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3485回
株式投資は老齢化防止のワクチンです

いくら収入がたくさんあっても、
パカパカ気前よく使ったのではお金は貯まりません。
それでも使っただけトクをしたことは確かです。
問題はそれが死ぬまで続くかどうかです。

反対に少ししか収入のない人でもきちんと貯蓄をして、
それをうまく運用することができたら、
長い間にびっくりするような金額になります。
でもそういう人は死ぬ間際になっても
貯まったお金を使おうとしませんから、
一生をお金に使われたことになってしまいます。
どちらも人生をうまく生きたということにはなりません。
ですから、自分の欲望と自分の才能を
バランスよくコントロールする必要があります。

でもさして欲張りでない人でも、
お金をふやす知識を身につけた人とそうでない人とでは
一生に大きなひらきができてしまいます。
お金儲けに対して関心と知識のある人とそうでない人とでは、
新聞や雑誌に載っているお金儲けのニュースを見ても、
受け取り方に大きな違いが出て来ます。

たとえば新聞で、
石油よりも銅の方が不足するようになるという記事を読むと、
株に関心のない人はそのまま読みすごしてしまいますが、
株をやっている人なら、自分が株を買わなくとも、
銅の株価を心にとめてその動きに気をつけます。
はたして銅の株が値上がりするとガマンができなくなって
イライラしてしまいます。
自分が関心を持っていることとないこととでは、
頭の働き方が違うし、
関心を持っていることがふえればふえるほど、
頭も忙しく働いてくれるのです。

株に対する関心は
人間の持つ関心の中のほんの一部にすぎません。
それでも関心を持ち、
研究心を働かすようになったら、
僅かなお金から出発した人でもお金のふえ方が違ってきます。
頭は働かすといくらでも働いてくれますが、
働かなくなると急速に衰えます。
ですから老化を防ぐためにも、
株式投資は老齢化社会のワクチンの働きをやってくれるのです。


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2009年9月24日(木)

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