第3426回
好奇心があなたを鬼にします
プラスに働く時間の3つ目は「好奇心を持つこと」であります。
誰しも自分の知らないことや新しく起ったことに対しては一応、
目を輝かせたり、耳を傾けたりします。
でも、それが自分の職業や生き方に
大きな影響をあたえるとまでは思わないかもしれません。
たとえば、私は食べ物や料理の味に敏感なので、
どこの料理がおいしいときけば、
すぐにその料理屋までとんで行きます。
蘭州の牛肉麺はいま全国どこの都市にもあるようになりましたが、
その本家本元が蘭州にあるときいた途端に
すぐに飛行機に乗って蘭州までとんで行きました。
変わった小籠包をつくる店を鄭州に見つけて
その本店がお隣りの開封にあると教えられると、
日を改めてわざわざ開封まで出かけて行ったことがあります。
すぐそれが自分の事業の役に立つわけではありませんが、
好奇心を持って調べたことは頭のどこかに残っているので、
何かの拍子に蘇ってくるのです。
ところが、レストラン事業で
私のパートナーをやっている人は何人もいますが、
自分の商売には熱心でも、
すぐ隣りに開業したレストランにすら入らないで
毎月を送っています。
私は鰻の飼い方から牛や豚の飼い方から、
ジーパンのつくり方から、さてはオートメの機械の上場まで
何にでも興味がありますから、
機会さえあれば千里の道を遠しとせず、
自分でも勉強するし、見学にも出かけます。
それを全部、自分の仕事に応用できるわけではありませんが、
昔、見聞きしたことが何年かたって
違うところで役に立っていることは再三ならずあります。
そうは言っても好奇心を持って勉強したことが皆、
役に立つわけではありません。
従って私のように好奇心の鬼になれとは言いませんが、
好奇心があれば、自然に研究心が身につくようになります。
興味を持ったことの10分の1が仕事を選ぶ上で役に立ったとしても
かなりの成果にぶつかると思います。
そのために使う時間はすべてあなたの人生に役に立つのです。
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