中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3289回
お金儲けシリーズ全6巻が完成しました

自分の著作のPRをするのは気のひけることですが、
人生の最後の段階にさしかかって4年かけて書きあげた
全6巻の邱永漢お金儲けシリーズがやっと終わりましたので、
ご存じない方に知ってもらいたいと思って筆をとりました。

きっかけは「金持ち父さん・貧乏父さん」で
大当てに当てた筑摩書房が2匹目のどじょうを狙って
私に「お金持ちになれる人」(720円+税)の
執筆を依頼したことにはじまります。
筑摩のあてが完全にはずれてしまうような売れ行きでしたが、
それがきっかけになって
「損をして覚える株式投資」(680円税別)を
PHP研究所から出版することになり、
「損をして覚える」というタイトルが逆に読者の関心をひきつけて
何版かを重ねました。

せっせと貯蓄をして小金で株をやる気を起せば、
要領さえ間違えなければ、
次は脱サラをして起業でもしようかということを
眞剣に考えるようになります。
しかし、起業はできても、
それを成功させることは容易なことではありません。
私は何十回も新しい試みに挑戦して
成功と失敗をくりかえしていますので、
その経験を生かして
「起業の着眼点」(PHP出版・680円税別)を執筆しました。
でも成功するかどうかは、
何を事業として選ぶかにも大きく左右されますが、
それ以上にどこでそれをはじめるかという環境に
もっと大きく左右されます。
成熟社会よりは成長過程にあるロケーションが
いいにきまっていますから、いまなら
「東京が駄目なら上海があるさ」(PHP出版・760円税別)
ということになります。
成長過程にある中国の方がもう売上げも伸びなくなった日本の
10倍も成功の可能性があるのです。

日本国内でしか物を考えない人にとっては
思いもよらないことですが、
国を越えて物を考えるようになると、
途端に投資の環境や
儲けたお金に対する税金の比較までするようになります。
ここまでくれば、
国際人としてやっと1人前ということになるのです。


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2009年3月12日(木)

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