第2853回
ことしの元旦は東京で迎えました
新年おめでとうございます。
新年を海外で送るようになってから30何年、
毎年ずっと日本以外の土地で正月を迎えてきた私が
珍しくことしは家内と2人で
目黒青葉台の自宅で正月を迎えています。
知人のすべてが私たちは日本にいないものと思い込んでいますから、
家にはお客は誰一人見えません。
カイロやバンコックや香港で迎えるよりは
ずっと静かで落着いた正月です。
こうなったのも去年の10月にドバイに行った折りに、
飛行場でグルグルまわる荷物を取りそこなって
引っくりかえった家内が腰をしたたか打って
骨を痛めたまま海外行きを断念してしまったからです。
若い者も一緒だし、
何も自分でとらなくても一向にさしつかえないのに、
いつまでも若い積りで
先に立って動くのをやめようとしなかったのです。
おかげで自分だけ海外行きは取りやめると言ったのですが、
結果として私もつきあうことになってしまいました。
毎年、海外をうろつきまわりながら、
いつまでこんなことをやっているのだろうかと首をかしげていたのが
一つの新しい現実になったのです。
ことしは3月に台湾で総統選挙があり、
8月には北京でオリンピックがあります。
恐らくその間に日本の総選挙もあるでしょう。
選挙の結果は出てみないとわかりませんが、
明日は昨日の続きではないような
新しい変化があるのではないでしょうか。
アジアの時代がはじまるきっかけが日本でも台湾でも、
また中国でも出てくるのではないかという予感を
私は持っています。
でもしばらくの間、
中国株の株価は見ても見なくとも同じでしょう。
サブプライム・ローンの余波は当分、引かないだろうし、
人民銀行の政策担当者たちの頭に
目の醒めるような新しいアイデアが
浮かんでくるわけもないからです。
時間待ちも仕事のうちです。
そして、時間が最も有能な仲介者になってくれる筈です。
あと2ヶ月くらいの辛抱が必要ですね。
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