第2847回
年が明けるまでゆっくり休んで下さい
もうことしもあと残り少くなってしまいました。
途中からサブプライム・ローンの問題が起って、
その被害が次々と拡がって行くのを見て、
途方に暮れている人も多いのではないかと思います。
しかし、年の始めに比べますと、中国株はよくあがりましたし、
後半になって下げたと言っても、
では一通り片づけて正月を迎えることにしようかと考える人は
少いのではないでしょうか。
ドルによるマネー・ゲームがワン・ラウンド終わっても、
その被害をまともに受ける圏内に中国株は置かれていないからです。
その代わり目の醒めるような新しい変化はないものかと、
毎日毎日、相場の動きを見ても、
小さな振幅の中を上に行ったり、下に行ったり、また戻ったりで、
すっかり動きがとまってしまいました。
香港株から中国大陸の株をやっている人は
世界中の金融機関に大きな損害をもたらした
ドルによるマネー・ゲームの次の展開が読めないまま
正月を迎えることになるのです。
サブプライム・ローンによる被害が
「お金でお金を生む」ビジネスに従事している金融機関に
大きなダメージをあたえたとしても、
どこか特定の国の通貨を破産させる動きではないので、
それぞれの国の中央銀行がもっとお札を印刷して
銀行が無くしてしまった分を補填すれば、
ピンチを逃がれることができるのです。
購買力が一時落ちて、物が売れないことはありますので、
石油やその他の資源の更なる上昇は考えにくいでしょうが、
しばらくすれば、また運動不足におちいったお金が
元気を出して世界中を駈けまわる時がきます。
次の中心は何と言っても、衰えを見せない中国経済です。
1月に台湾で立法院の選挙があり、
3月に総統の選挙があります。
小さな台湾の出来事と思うかも知れませんが、
政権の交替が起れば、アジアに新しい、大きな変化が起ります。
人民元の切り上げと合わせて、
中国株が息を吹きかえすきっかけになると私は見ています。
皆さんもその準備にとりかかって下さい。
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