第2783回
旧天地の町づくりに協力して下さい
上海でいま私が取りかかっている仕事は
上海を訪れた人が必らず一度は
顔を出さないと気がすまない通りをつくりあげることです。
私は上海中を歩きまわって、
泰康路というところの路地裏に
清朝時代に建てられた古い建物が遺っているのを発見しました。
地下鉄の駅の工事をやっている大通りから、細い横町に入ると、
すでに画廊とか、刺繍やアクセサリーの店とか、
骨董品、コーヒー店などが並んでいます。
地元の人はまだ少いですが、
日本人や韓国人、台湾人も含めて
外国人が珍しがってポツポツと入ってきます。
1年ほど前に私が訪れた時に比べると、
かなり人数もふえましたが、
恐らく遠くない将来にいまの10倍も人の集まる
オールド上海の路地裏になると私は見ています。
またそうしたオールド・タウンにふさわしい
町づくりが必要だと感じて、
私はこの一画にある家を借りるだけ借りて、
場合によっては売る家があったらそれも買って、
雰囲気に馴染んだ店づくりをやりたいと考えたのです。
上海はいまちょうど外国有名ブランドのコピーの時代が終って
自社ブランドを築く時代に入ろうとしています。
有名ブランドは大企業のつくるものではありません。
2間間口の小さな店からはじめた零細企業が
ブランドづくりに成功したら大企業になるのです。
そういう野心を持った若い人たちが企業化をはじめるにふさわしい
創意工夫の町づくりをしようとしているのです。
デザイン学校をつくって未来の巨匠づくりをやろうというのも、
そうした試みの一環です。
当然のことながら、
デザインやモデルや広告のオフィスも
しぜんにここに集まってくることになるでしょう。
上海には既に「新天地」という名所ができています。
それに対して私は
古い上海を代表する「旧天地」づくりを目ざしています。
旧天地づくりには皆さんのご協力が必要です。
関心のある方は先ず11月28日(水)にお集りになって下さい。
なおベトナム帰りに上海邱友会に参加したい方は
香港からコースを変えることは可能です。
その場合は、交流センターにご相談になって見て下さい。
|