中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2655回
冬眠中の成長銘柄を狙え

自分で有望銘柄を見つけることのできない人でも
他人の尻馬に乗ることができます。
それでも正しい乗り方のできる人は
その株が値上がりすれば、同じようにお金儲けができます。

しかし、尻馬に乗っても、
最終の目標に達するまでにかなり時間がかかりますから、
途中で辛抱しきれなくなったり、自信を失ったりして、
下りてしまいます。
買値より安い時点で下りれば、逆に損をします。

そういう整理や調整の時期はどんな株にも必らずありますので、
そこを我慢できるかどうかが勝負の分かれ目になります。
たとえば私が買っている株に提灯をつけるのはかまいませんが、
株の動きがとまると、
私が売っているんだろうと悪態をつく人がおります。
そういう人たちは私がどんな計画と目標で株を売買しているのか
全く理解していないと言うよりほかありません。

私も短期で勝負をする買い方を全くしないわけではありませんが、
私の株式投資は成長株買いが中心ですから、
1ドルの株が将来3ドルとか5ドルになることを目標にします。
ですから途中で売るようなことは先ずありません。
途中で投機の対象になって人気づきますが、
それが一わたり終わると、売買も減るし、株価も下がります。
そうした中だるみに耐えられない人が
私に悪口を浴びせるのですが、
実はそうした時期が次の相場に賭ける人の
またとない仕込み時期でもあります。

たとえば常茂生化は
GEMの中でも最右翼にある成長株と見ていますが、
利益が売上げの伸びに追いついていないので、
夏だと言うのに株価は冬眠中です。
冬眠から目の醒めるのを待ち切れない人は
イライラして投げたりしますが、
辛抱強い人にとっては2回目のグッド・チャンスなのです。
山東墨龍とか、上海棟華についても似たようなことが言えます。
「やらないのも相場」と言いますが、
大きく動いている銘柄の後を追うより、
鳴りを鎮めた成長株の冬眠の時期を狙うのが
もっと大切なのです。


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2007年6月17日(日)

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