第2569回
もしQの原稿にニュース性がないわけ
保山にある邱公館珈琲の工場の上なら
2千坪くらいの敷地がありますので、
私の家を建てることができます。
でもそんな山の中では
誰もわざわざ見に来てはくれないから駄目だと
一緒に仕事をやっている若い相棒たちに反対されています。
その点昆明の翠湖の湖畔なら申し分ないのですが、
どこもぎっしり建物が建っていて、昼も夜も
観光客と地元のプレイボーイやプレイガールたちで一杯です。
あとは石林に行く途中にもう一つ大きな湖があって
その湖畔なら民族村などもありますから、
観光客の通り路に位置しています。
既に古い建物の建っているところでもよし、
土地だけならこれから
黒い屋根に白い壁の雲南風の古風な建物を建てて、
なかを古い家具で埋めることは朝飯前です。
中国の古い家具ならこの3、4年で
倉庫が3ついっぱいになるくらい集めましたから。
でも1回ですぐには決まらない可能性も濃厚ですから、
あと何回も足を運ばなければならないかも知れません。
こちらも忙しい身ですから
そういつまでも一つことにつかまっているわけにも行きません。
4日たったらすぐ成都に出ます。
成都市ではいま伊勢丹のビルを建てており、
5月19日のオープニングに間に合わせるべく突貫工事が進行中です。
私がやることが何かあるわけではありませんが、
デパートとその上にあるビジネスホテルの
内装の進み具合を見るのと、
デパートの中に入れてもらうケーキ、コーヒーの店と、
ファッションの店と、
それからイトーヨーカ堂の裏手につくる日本風焼肉屋の
進行具合を見る仕事があります。
それから上海へ出ると、新しくはじまる仕事が4つ5つあります。
人と人をあわせたり、新しい店や工場の下見をしたり、
もっと忙しくなります。
それが終ってから北京にとんで
いま工事中のパン、ケーキの工場の進行現場を覗き、
例の「幻の化粧品」の店づくりを見てから
3月23日に東京に帰ってきます。
そのあいだ原稿を書いているヒマがありませんので、
もしもしQさんの原稿は
少くとも3週間分は書きだめをしておかなければならないのです。
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