第2032回
いよいよ自民党のぶっつぶれる時が
郵政法案是か非の国民投票みたいな選挙は
自民党の圧勝という形で終わりましたが、
これで自民党は安泰だというわけではありません。
圧勝に終わっただけに、
次は自民党に陽が当って
蔭になっていた部分が
一挙に明るみに出てきます。
そうなると、増税はどうなるんだ、
近隣との関係はどうなるんだ、
小さい政府は本当にできるのか、
年金はどうおさめる積りなんだ
ということになりますから、
自民党のアラが
一挙に白日に曝されるようになります。
小泉さんがもう一ぺん議会を解散して
自分の延命策に出るという見方もあるようですが、
前言をひるがえすような人ではありませんから、
恐らく1年で選手交替ということになるでしょう。
あとをひき受けた人は
もっとずっと身動きのできない立場に
おちいる可能性があります。
それよりも選挙に負けた責任をとって
代表が辞任した民主党に
誰が次の代表になるかが
次の政治地図を
大きく変える展開になってきました。
もし菅さんや鳩山さんや
小沢さんが出るようだったら、
自民党とドッコイドッコイですから
新しい出し物は期待できませんが、
いままで世間一般から知られていない
前原誠司さんがすんなり選出されたのを見て、
しかも僅か2票の差というところが、
これなら物になりそうだという期待を抱かされます。
一番大切なことは
ソフトなムードで話がわかりやすいということですが、
テレビや新聞から伝わってくる限りでは、
漸く政界に新しい芽が出てきた感じです。
そうなると、自民党の失点が
1つ1つ民主党の得点になります。
次に政界に乗り出す新人たちが
自民の傘下に入らずに
民主の破れ傘の下に走りますから、
そこで小泉さんの望んでいた
自民党をぶっこわす動きが
形になることが考えられます。
それで日本が日本人にとって
住みやすいところになるというわけではありません。
日本人はグローバル化という
いままでに経験したことのない世界に
入って行くことになると私は見ています。
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