第2005回
年をとりたくなかったらおしゃれの雑誌を

私は特別おしゃれな方には
属さないと思いますが、
比較的若い時にお金と縁があったので、
20代から世界のブランド商品と
接する機会がありました。
ですからダンヒルからフェレ、
さてはエルメスからロロ・ピアナ、
さてはドルチェ&ガッバーナに至るまで
有名店のスーツやジャケットには
一通り腕を通しています。
なかにはミラノやパリや
ロンドンのお店で買う時に1回着て見ただけで、
そのままクローゼットの中に
眠らせている洋服もありますが、
時代には遅れをとらない積りでも、
自分が年をとったのと、
自分が親しんできたメーカーの方がおちぶれて、
こちらがおいてきぼりになっている面もあります。

年をとるということは
風貌や体型の変化を伴いますが、
一番の変化は自分が機敏に対応している積りでも、
時代の動きに取り残されているところです。
どこを見たらわかるかというと、
テレビを見たらよくわかります。
何が驚きかというと、
しばらく見なかったスターが
すっかり年をとっているのを見た時です。
テレビは何のためにあるかというと、
人が年をとるのを見るためにあるのではないかと
思いたくなるほどです。
しかも話をきいていると、
昔とあまり変わらない話のくりかえしで、
進歩のあとがあまり見えません。
これでは時代の流れにとり残されるのも
やむを得ないなあと、
こちらがショックを受けてしまいます。

それは他人を見て感ずることですが、
同じことが、向うがこちらを見た時にも起ります。
「年はとりたくないものだ」とよく言いますが、
それを実際の生き方の上で意識して努力する人と
そうでない人との間では、
しぜんにひらきができてきます。
そうした違いはたとえば、
服の着方一つにも現われます。
年をとると人間はだんだん横着になります。
3日間も同じ服を着ていても平気になります。
いよいよ危険信号です。
そういうことが珍しくなくなった人は、
とりあえず
おじんのおしゃれの雑誌をめくって下さい。
服の着方がとりあえず
あなたを若がえらせてくれます。


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