第1975回
高利廻わりの株式投資が可能です
ではこれから
どんな株を買えばいいのでしょうか。
中国経済界の実情は
そんなに悪化していないのに、
金融引締めによって
業績が悪化するだろうという見通しが
先走りしているので
株価は既にかなり低いところまで
買い叩かれています。
B株もH株も例外ではありませんが、
上海A株の指数は
あわや1000を割るところまで追い込まれていました。
それが人民元の2%切り上げによって
一挙に息を吹きかえしたと言っても、
マクロ的に見れば、まだ振り出しから
動き出したばかりのところに位置しています。
とりわけ私たちが買えるB株やH株の株価を見ると、
利廻わりが5%から10%という
高利廻わりの株がたくさんあります。
どうしてそういうことが起ったかというと
昨2004年の配当はかなりよかったけれど、
ことしは業績の悪化によって
昨年並みの配当率を維持することは
恐らくできないだろう
という予測をするエキスパートが多いからです。
先廻わりをして株価の方が売り叩かれているのです。
でもはたしてその通りになるかどうかは
まだはっきりしておりません。
国内消費が伸びているので、
人民元の切り上げや貿易摩擦によって
輸出による利益が減少したとしても、
国内がそれをカバーするし、
人民元の切り上げはむしろプラスに働くので、
予想に反して意外にも
業績が悪化しないばかりでなく、
昨年を越える業績をあげる企業も
出てくる可能性があります。
たとえば電力株は
石炭の値上がりによって
コスト・アップが起っていますが、
万年電力不足が続いているし、
電力料金の値上がりも既に実施されていますので、
業績悪化に見舞われていない会社がいくつかあります。
昨年度、0.5元の配当をしているのに、
いまの株価が5元前後という会社もあります。
もし業績の悪化に至らず、
昨年並みの配当ができるとしたら、
利廻わりは10%になるという会社が
目の前にチラホラしているのです。
安定配当を念頭においた株式投資が
可能になっているのです。
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