第1925回
成長の見方によって株の選び方が違います

安値の株の方が
買い安心という理由は何もないのですが、
低位株だとつい安心して
とびつく人が多いようです。
私自身にもそういう傾向はあります。

しかし、安い値がもっと安くなる可能性は
いくらでもあります。
安いと思って買った株が気がついて見たら
半分以下に下がっていたりします。
問題はそこでナンピンをかけて
買い増すかどうかです。
業種的に将来性のある株か、
銘柄自体に問題がないかどうか、
現に経営陣に問題があることもあれば、
業界そのものに大きな変化が起ることもあります。

たとえば、昨今、
高値まで買われている石炭とか石油とか
鉄鋼のような銘柄の2年前、3年前を見ると、
思わず眼をむきたくなるほど
安値だったことに気がつきます。
「彼は昔の彼」ではなくなっているのです。
もしそうだとしたら、
同じようなことがこれからも起ることになります。
いまは誰からも相手にされない株の中で
1年先、2年先に
陽の当る銘柄があるとすれば、
それが一番の狙い目だということになります。
株式投資の最大の醍醐味は
そういうところにあると言ってよいでしょう。
株をやっている人のほとんどが
そういうことを頭に入れて
株の売買をやっているのです。

そういう株の中には過去において
高値をつけているのが、
何らかの理由で
一時的に失速している株もあります。
またいままで全く気づかれなかったか、
全くの新顔でこれからすい星の如く
輝きを増す銘柄もあります。
そういう株が成長過程にあるいまの中国株の中に
かなりあると私は見ています。

では、どこに物差しをあてて
そういう株を探せばよいのでしょうか。
そんなに難しいことではありません。
問題が多いと言われる中国の経済成長の流れを
正確に把握して動揺がないことと、
あとはどれだけ辛抱強いかということでしょう。
たとえば私は貿易摩擦や
人民元の切り上げがあろうと、
国内消費市場の成長だけで
中国の経済成長は維持できると見ていますが、
そうでないと考える人とでは
株の選び方に大きな違いが生ずるのは避けられません。


←前回記事へ 2005年6月17日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ