第1874回
反日、排日デモは危険な火遊びですね

ここしばらく中国では
反日、排日デモが続き、
日本大使館に投石をする光景もテレビで映し出され、
私が主催した
「北京を勉強する会」「上海を勉強する会」に
参加する予定の人たちのなかにも
キャンセルする人が現われたりしました。

そうした騒ぎのファースト・バッターが
たまたま成都にあるイトーヨーカ堂の
ショーウィンドのガラスを
割るところからはじまったので、
まだテレビのニュースになる前に
私のところにEメールで知らせがありました。
ヨーカ堂の店は
私が建てた利都商場という
ショッピング・センターのキイ・テナントで、
何か事があれば、私のところへ眞っ先に
ニュースが届くことになっていたからです。

成都はそもそも排日的な空気のうすいところで、
日本人もそんなに多くはいませんから
ここからはじまるのは如何にも不自然です。
町のド眞ん中にあるヨーカ堂は
とても人気のあるスーパーで、
金土日は身動きができないほどお客が入ります。

そんなところを愛国連盟などと言った、
日本で言えば右翼団体のような
怪しげなグループが狙うとすれば、
何となく意図的な企みが
仕組まれていると思うよりほかありません。
デモをきびしく取り締まる筈の
この国の常識から考えても、
マッチ・ポンプ的な動きであると
カンぐりたくなります。
その後、政府で
15人ほどの嫌疑者を拘束したところ、
特別の思想の持主ではなくて、
いずれも農民か失業者であったと
新聞は報じていますが、
日本大使館に投石をしているのを
警察が黙って見ているところを見ると、
それが全国的スケールに拡がった時、
日本側がどう出るかを見きわめた上で
対策をとろうじゃないかという魂胆が
見え見えになっていました。

やり方として
あまり知恵のある人が考えたこととはとても思えず、
一歩間違えたら双方とも傷つく
危ない火遊びじゃないかと、
いささか首をかしげてしまいましたが、
皆さんのご感想はいかがでしょうか。


←前回記事へ 2005年4月27日(水) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ