第1858回
日本で新しい靴屋のチェーンはいかが
話を元に戻しますと、
アンコール・ワットに行った時、
プノンペンでカンボジアの経済事情について
少しばかり勉強しました。
人なつっこい土地柄ですが、
経済にはあまり熱心ではありませんので、
投資には向いていないなあ
という印象を受けました。
ところが、プノンペンから台北まで戻ってきて、
東南アジアで靴の工場を展開している
台湾の企業家の訪問を受けました。
アメリカ帰りの若い人ですが、
現在、ベトナムのホーチミン市で
靴、カバン、バック、ベルトなどの加工場を持ち、
台湾で靴屋のチェーンを280店ほど展開しています。
世界のトップを行くテストーニとか、
タニノクリスティとか言ったランクの靴と違って、
どちらかというと
安売りの対象にならない中級の靴を
一切値引きせずに手堅く売っています。
台湾では近いうちに
500店舗にふやすための店舗づくりを
積極的にすすめているそうです。
この会社のパートナになって
日本で靴屋のチェーンを展開してくれる
相棒はいないだろうかと相談を受けました。
日本の靴の輸入については
まだコーター制と特別の高い税率が残っています。
そのために中国製の靴も台湾製の靴も
日本には入っていませんが、
カンボジアは経済援助的意味合いもあって
コーター制も税金も一切ありません。
そこでもし日本でパートナーが見つかったら、
ホーチミン市で稼動しているのと
同じスケールの靴工場をプノンペンに
約半年がかりで建設して
供給したいというのです。
税金分だけ免除されると利益は倍加します。
中間層向けの商品ですから、
郊外型とか地方都市向きで、
高い店づくりをする必要がありません。
工場は原価に近い値段で供給し、
店づくりは共同出資をして、
自分らのいままでの販売ノウハウを
生かすやり方をしたいと言っています。
既存の靴屋でなくとも、
(本人たちがもともとそうですが)
企業家精神のあるパートナを希望しています。
もしそういう意欲の方があったら、
アジア交流センターまでご連絡下さい。
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