第1851回
ニュービジネスは成都から

完成したコーヒー豆選別工場を見てから昆明に戻り、
一泊して成都にとびました。
成都では10年前から繁華街のド眞ん中に
ショッピング・センターをつくり、
イトーヨーカ堂がキイテナントとして活躍しています。
ヨーカ堂は中国に進出して成功した
日本企業の好例として
よく新聞や週刊誌に登場していますが、
金土日は通路が通れないくらい
お客で混雑しています。
ある時日本の上場会社の会長さんを
案内したことがありますが、
「日本の百貨店の社長たちが見たら
 とびあがるほどびっくりするでしょうね」
ととても感心していました。

その隣に18階建ての建物を建てて
地下1階から6階までを
日本の百貨店に入ってもらうことになりましたので、
いままでのテナントに3月一杯に出てもらい、
4月から工事にかかって、
2年後の4月1日に
百貨店をオープンすることになっております。
ビルの上層階には
ビジネスホテルをつくることがきまっていますので、
西部大開発の中心地、成都でやるビジネスは
俄かに活況を帯びてきました。

ほかにオートバックス、イエローハットと並ぶ
自動車部品を販売する会社と、
自動車整備学校と
コピー機の総代理店もオープンする予定だし、
うまくいかなかったボウリング場と
焼肉の店の移転や大改造も
同時に進行しなければなりません。
「何を好んでそんな頭の痛いことを
 次から次へと手がけなければ気がすまないのですか」
とよくきかれますが、
どんな仕事もそれにかかわるようになれば
頭が痛くなることは間違いありません。

でも1つのことで悩むのも、
頭の痛いことが10あるのも、
悩むことでは同じなんです。
1つしか悩み事がないと、
その悩みは大きくふくれあがって
頭の中を一杯にしますが、
悩みが10もあると、
頭の中で1つの悩み事が占めるスペースは
10分の1に縮まってしまうのです。
ですから悩みから受ける打撃も
10分の1ですんでしまいます。
そう思った途端にまた仕事がふえるのも困り物ですが、
ことしのニュービジネスは
成都からスタートすることになりそうです。


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