第1850回
コーヒー豆の出荷が遅れています

アンコール・ワット見学の帰り、
台北で皆と別れて、
私は香港経由で昆明に向いました。
保山に建設中だったコーヒー豆の選別工場が
漸く完成したのを見に行くためです。
成都でつくるビジネスホテルの
責任者になる青年に香港で落ち合って
私に同行してもらいました。

保山に昆明から飛ぶ飛行機は
一日に一便しかなく、
しかも夜になってから出発するので
いつも保山のホテルに着くのは
眞夜中になってしまいます。
そればかりでなく欠航することもしばしばなので、
誰もやらないのなら
雲南省内を飛ぶ航空会社でもつくろうかという気持になり、
予算の計算までしてみましたが、
コーヒー園の開発から航空会社にまで飛び火したら、
大へんなヤケドをしかねません。
要路の人にあたってもらったところ、
雲南省で一番金廻わりのよい煙草会社が
やりたがっているという情報を得たので、
自分がでしゃばる必要はなさそうだなと
思わず胸を撫でおろしました。

夜遅く着いたのですが、
保山市政府がわざわざ迎えの車を
飛行場まで出してくれ、
翌日、山の上の選別工場の往復も
すべて市政府のお世話になりました。
工事が遅れて収穫期に間に合いませんでしたが、
黒い屋根に白い壁という雲南風の建物ができあがり、
次の収穫期には工場長や営業部長に新しく任命した
夢に燃える日本人の青年たちが
活躍してくれることを期待しながら山を下りました。

コーヒー事業は
着々と進んでいるとも言えますが、
まだ製品を売り出すまでに至っていません。
何を愚図愚図しているんだと言われても仕方ありません。
事実です。
その主な原因は
水蒸気焙煎を受け持ってくれた人たちが
欲の皮を突っ張らせてお互いに内輪もめをして、
いまだにラチがあかないからです。
人を儲けさせることが
自分を儲けさせる近道であることを知らない人が
世の中には結構たくさんいるんですね。
私は待っている立場ですが、
雨降って地固まれば、
しぜんに解決すると楽観しています。
自分の家で飲む分くらいは焙煎できているので、
私は既に毎日飲んでいますが、
皆さんのお手元に届くのは、
もうしばらくお待ち下さい。


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