第1845回
残留希望者は連絡して下さい
昨今、中国語の勉強をするために
中国各地の大学に留学する日本人の青年は
1年に1万人くらいいるんじゃないかと思います。
日本の大学を卒業してから来る人もあれば、
一旦、就職したけれど、
考えなおして来る人もあります。
どこの大学も1年コースですから、
1年たてば、日本に帰るか、
中国で働く先を見つけなければなりません。
サラリーマン出世コースの
エスカレーターに乗ることを拒否して
わざわざ中国までとんできたのですから、
今更、日本に戻ろうと考える人は
ほとんどいません。
どこかにとりあえず就職する必要がありますが、
おいそれと就職先は見つかりません。
中国の企業に就職することは
ほとんど絶望的ですし、
日本から進出する企業も
現地採用はあまり望みません。
本社採用の社員と同じ出世コースに
乗せることができないので、
そう長くは居てもらえないことが
わかっているからです。
本人にしてもわざわざとび出してきたのに
今更という気持が働きます。
ですから現地での仕事選びは
意外に難行すると考えて間違いありません。
でも何はともあれ、
万難を排してとび出してきたのですから、
少くともパイオニア精神においては
日本に残っているエスカレーター組よりは
遥かに旺盛な人たちであると
私は評価しています。
私としてもできればそうした若者たちに
援助の手をさし述べたい気持は持っています。
ただこれまでずっと述べてきたように、
いま中国大陸で中国人と競争して生き残れるのは、
専門職を持った人と
経営者を目指している人くらいなものです。
また私が手助けしてあげられるのも
そうした人たちだけでしょう。
自分がそうした範疇に入ると信じている人は
先ずは交流センターに連絡してみて下さい。
今回でこのコラムの連載が
またも単行本1冊分の分量に達しました。
「中国で儲けるヒント」と題して
1冊の本にまとめる積りですが、
続きはどうぞ
明日からの「もしもしQさん」でお読み下さい。
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