第1823回
天職と直感したら手をあげて下さい

昔、シナ浪人と呼ばれる一群の人がおりました。
いまはシナというと嫌な顔をされますが、
昔のシナ浪人と呼ばれた人たちは
その頃の日本の体制に馴染むことができず、
日本をとび出して
中国大陸で身過ぎ世過ぎをしていた人たちのことです。

いまの日本は
その頃よりはずっと自由になりましたが、
やはりその中でジッとしておられず、
中国までとび出してきたのが
中国留学生ですから、
そういった意味では梁山泊に集まった
反体制派に属する人々に近いと言ってよいでしょう。
ただそういう行動をとっても
生命に別状のない時代ですから、
覚悟の悪い人がなかにたくさん混っていることも
否めない事実です。

そういう人たちの
就職の世話をする人材派遣会社は
上海にも北京にも既にできているようですが、
私が考えているのは
そうしたサラリーマンのための
求人求職システムではありません。
私が力を貸す気になっているのは、
小さくとも一国一城を目指す人たちです。
しかし、そういう人たちは志は高くても、
オーケストラの指揮者としての体験が不足し、
神経が隅々まで行き届かないので、
一人前にするまでに
こちらがさんざん消耗させられます。
こちらが授業料をもらいたいくらいなのに、
サラリーが多い少いのと言われたのでは、
立つ瀬がありません。
たったそれだけのことも
わからない人の世話をする気など
毛頭ないのです。

反対に今風のシナ浪人なら
将来もっと大きく羽ばたくために
私のところを止まり木ぐらいに考えてくれても
さしつかえありません。
意気軒昂で、能力のある人を私は高く評価します。
足りないお金と神経は私が補います。
つまり生徒の払うべき授業料を
先生の方が負担するのが邱永漢学校なのです。

これから次々と
中国でやれる仕事の紹介をしますが、
読んでいてこれは自分の好きな仕事だ、
天職になるかも知れないぞと直感した時は
私のところへご連絡下さい
天職は天からころがり落ちてくるものではなくて、
自分が血眼になって探がすものなのです。


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